みたことある「あのアート」 どのように作られる? 芸術家を訪問

公開 : 2017.09.09 17:10

彼の製作スタイルが確立されるまで

グラスゴーの「マッキントッシュ・スクール・オブ・アーキテクチャ」へ通っている時、ラドクリフは、複製と溶接の技術をアンディ・スコットから学んだ。

アンディ・スコットは、ワイヤー・フレームの「ヘビー・ホース」の製作者であり、また、M8とM9高速道路沿いにそびえ立つ30メートルの「ケルピー」の製作者でもある。

2004年に卒業した後、ラドクリフは、個展のひとつとして、インプレッサを題材にした、ワイヤー・フレームである「モダン・ジャパニーズ・クラシック」を発表した。

それは室内に展示するには大き過ぎたため、室外に「駐車」され、寒々としたグラスゴーの街角の埃のなかで眩しく輝いていたという。

その作品で、彼のスタイルが確立された。ブリック・レーンの外れにあるラドクリフのスタジオは、ワイヤー・フレーム・カーを制作する「作業用テーブル」に支配されている。

壁には、巨大な自転車のフレームや、彼が2012年のV&A美術館で展示した、実寸大のホンダ・ゴールド・ウイング・オートバイが掲げられ、彼の次のプロジェクトである、フェラーリF40の実寸大の設計図もある。

しかし、最も興味深い作品は最も小さな作品群にあった。顧客向けに制作されている、完成間近の1:5スケールのランチア・デルタ・インテグラーレ・エボIである。

おすすめ記事

 

自動車ニュースの人気画像