ケイマンGT4 vs MRスポーツのランドマーク 後編

公開 : 2017.09.17 20:10

先例たちとは異なるバランスが印象的なGT4

GT4はどうか。20インチの鍛造ホイールとミシュラン・パイロット・スポーツ・カップ2により、NSXF355の良さを合わせたようなグリップとレスポンスを持っている。ハンドリングは安定志向ではあるが、素晴らしく落ち着いていて調整しろも大きい。非常に許容範囲が大きく信頼できる挙動だが、フェラーリのような生き生きとした印象もある。軽快に踊るようでもあり、ある意味で穏やかでもある。NSXほど特化した例ではないものの、十分に運転が楽しい。


20年後、仮にケイマンがスポーツカーの殿堂入りを果たすとしたら、精巧で際立った適応力と寛容さの、好ましく感じられるバランスの評価によるものだろう。ケイマン以外にそのような印象のクルマはない。しかし、この3台の中で一番輝いていたわけでも、強烈な印象を残したわけでもなかった。

NSXは、われわれが語り継いできた通りの、他に例のない先見性と仕上がりを持ったクルマだった。欧州のミッドシップ・スポーツとはまったく異なる場所において、独創的に、まったく別の尺度と優先度で設計開発され、現在でも見事な完成度を誇っている。このクルマは私でも所有可能で、クルマの所作一つひとつが素晴らしく、永遠に走るために設計された特別なモデルだ。道標ともいえる。伝説でもある。

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