シボレー・コルベット・スティングレー vs ジャガーE-タイプ vs トヨタ2000GT(2)

公開 : 2017.09.27 21:00  更新 : 2017.09.27 21:08

信じられぬ柔軟性 思わず、うっとり

オリジナルだと操舵にやや硬質な印象があるが、なめらかさを残しながらも扱いやすさが増している点には驚く。ただし下手にオリジナルの味をスポイルしているわけでは全くなく、確かに「あの時」の雰囲気が残っている。

タイトだが窮屈でないキャビンや、ダッシュボード上の慣れ親しんだメーターやトグルもそのままだ。全長がコルベットと同じであるにも関わらず、ジャガーの方が100mmほど幅が小さくも感じた。

E-タイプをE-タイプたらしめるのは素晴らしきXKエンジンだ。3.8ℓと排気量が小さくても、ツインカム6は信じられないくらいに柔軟で、低い回転域から限界点までコンマ1秒たりともつまづくような仕草は見せない。

正直なところ、最初はレヴカウンターの動きに追いつくのに必死だった。思わずうっとりとしてしまうほどの音色は、先駆者でもあるC-タイプやD-タイプを思い起こさせる。そう、ル・マンの栄光を!

2000GTに乗れば、トヨタがE-タイプを意識していたのは一目瞭然だ。

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