ヒュンダイ/キアにBMWのアルバート・ビーアマン移籍 今後の展開は? インタビュー

公開 : 2017.11.04 18:10  更新 : 2021.03.05 21:38

キアとヒュンダイ 楽しいクルマのブランドへ

「すべて準備完了ですね」とビーアマンはスティンガーGTについて語っている。「つまり、これまでは量産レベルじゃなかったけれど、今まさに韓国から欧州へ向かっているところです」

このグランド・ツアラーたるリア駆動の新しいエグゼクティブ・ハッチバック・クーペは、本誌テスターを含め、これまで運転する機会を得たひとびとから好意的な評価を受けている。

「キアのクルマがこんな風に走るなんてと、みんな驚いていますよ」とビーアマンは言う。「現時点では3.3ℓV6モデルしかラインナップには無いし、2.0ℓガソリン・モデルやディーゼルに力を注いでいる訳でもないけれど、こういったモデルについても非常に楽観的ですよ。もちろん足りないエンジンもあるけれど、スポーティ・モデルはありますから」

「予想よりも少し俊敏で、2年前の想像よりも、少しだけ運転を楽しめるでしょう。でも、もちろん究極に楽しいクルマではない。街中を運転するためにデザインされたモデルですからね」

彼はまた、キアは「次期シードについてもいま一生懸命取り組んでいますから、次のモデルでは走りの楽しさ、ハンドリングの正確さ、敏捷性なんかについて、多くの進歩が期待できますよ」とも。

「そして、もう少し注目を集める事になるはずです。でも、ご存知のとおり、われわれには多くのモデルがあって、そのすべてに同じような情熱を傾ける事は難しいんです」と話す。

「スティンガーに対する指針は他とは違ったものだったんです。それはわれわれがプレミアムカーのレベルに挑戦したから。ですからこのモデルに対しては、より挑戦的なアプローチを行いましたし、他のモデルに比べてより多くを費やしましたね」

ヒュンダイには既にジェネシス・ブランドがあるが、キアにとっては、これが初めて欧州のプレミアム・ブランドたちに挑戦する機会となる。市場の認識は変わったのだろうか?

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