スイフト・スポーツ新型 英国編集部が試乗 1.4ターボで「21世紀の古典ハッチ」へ

公開 : 2017.11.02 10:10  更新 : 2017.11.02 10:31

ハンドリング 安定しすぎなのか

スイフト・スポーツのハンドリングは非常にダイレクトかつ、重さも常に一定であり、優れたドライビング・ポジションにマッチしたものだ。コーナーでは低速から中速までフラットな姿勢を保つ。

コントロールが容易で、さらに責めこむ気にさせてくれるもの。ほとんどの場面で不満を感じることなどないだろう。

タイトなコーナーを激しくせめるとそれなりのロールはするが、グリップはドライ路面であれば相当な速度でもアンダーステアを抑えこむに十分であり、中速コーナーで突然スロットルを閉じても、不安定になる事はない。

しかし、一方で安定し過ぎとも言えるそのハンドリングに不満を漏らすドライバーがいるかもしれない。

スイフト・スポーツはまさにコンパクトで俊敏なボディを持つ、アクセルを使って活発に走らせることのできるクルマであり、進路補正やレーンキープ・アシストさえ無ければ、そのステアリング操作をさらに十分に楽しむ事ができたはずだ。

今となってはそんなシンプルさは懐かしくさえある。欧州市場での発売までにまだ数カ月の猶予があることを考えれば、スズキはさらにこのクルマを熟成してくることだろう。

熱心なドライバーであれば、このクルマのレーンキープ・アシストと、限界でのコントロール性を喜んで交換するだろうが、この電子制御は消去が難しいほどシステムの奥深くに埋めこまれている。

少なくとも、レーンキープ・アシスト機能はトラクション・コントロール同様オフにできるが、スイフト・スポーツはアクセル・オフで、オーバーステアに転じるようにはセッティングされていない。

エンジンを見ていこう。

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