ロードテスト(7) スズキ・スイフト ★★★★★★★☆☆☆ 

公開 : 2017.09.30 19:10  更新 : 2018.01.20 07:41

日本ではスイフト・スポーツが話題でもちきりですが、今回はそのベース車を徹底的にテストしました。よいクルマであれば売れるというわけではなく、ほかに負けていないところがなければ売れないこのクラスで、スイフトにはどんなジャッジが下るのでしょう。

もくじ

はじめに

意匠と技術
 ★★★★★★★★☆☆

内装
 ★★★★★★★☆☆☆

走り
 ★★★★★☆☆☆☆☆

使い勝手
 ★★★★★★★★☆☆

乗り味
 ★★★★★★☆☆☆☆

購入と維持
 ★★★★★★★★★☆

スペック

結論
 ★★★★★★★☆☆☆

はじめに

日本が誇るスポーティ・コンパクト、スズキスイフトロードテストに登場です。テスト車輛が1.0ℓ直3ターボのマイルドハイブリッドという日本未導入の仕様なのも、一層興味をそそるところ。はたして、英国編集部の評価やいかに。

小さなクルマが大きなビジネスになる、なんてことをスズキに言うのは、釈迦に説法、孔子に論語というものだ。スイフトの名は、日本でいうところのカルタスの輸出名として1983年に登場したが、これは1981年に資本提携し、スズキ株の5.3%を取得したGMと共同開発されたもの。スズキはこれを開発すると、仕向け地によって車名を変えつつ、ボゴタからナイロビまで世界中でこれを生産した。

第2世代は1988年に導入され、これは昨年までパキスタンで製造/販売され続けた。だが、われわれがスイフトと言って思い浮かべるのは、それまでとは異なる方向性を見せた2004年登場の4代目だ。これと、それに続く5代目は、典型的なコンセプトカーの流儀を踏襲した。それは安価で、元気で、群を抜く素晴らしさを見せる。

欧州ではフォードフィエスタヴォグゾールコルサといった強力なライバルたちと刃を交えることとなったが、そうしたライバルの存在も、この10年余りでスズキが100万台以上を売ることを妨げるものとはならなかった。そこでは今や、スズキのベストセラーとなっている。

現行モデルも、その路線を踏襲する。バレーノやイグニスと同じプラットフォームを用い全面刷新されたそれは、おなじみの道をたどった。室内を拡げ、よりパワフルかつ効率的に、そして軽く、装備類は充実させ、という改良である。また、パワートレインのマイルドハイブリッド化も実施された。しかし旧型は、飾り気のない運動性能の魅力を発揮するクルマで、そこが低価格の小型車市場における、トヨタをはじめとする日本車や、チープな韓国車などとの明確な差別化を生んでいた。

今回は3ドアを排し、新たにブースタージェット3気筒エンジンを導入したことが英断だといえる。試乗車は、3気筒マイルドハイブリッドの、現時点で最上級仕様となるモデルだ。

 

意匠と技術 ▶ 内装 ▶ 走り ▶ 使い勝手 ▶ 乗り味 ▶ 購入と維持 ▶ スペック ▶ 結論

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