三菱に特殊車両専門の架装部隊「M-SVO」があった 工場訪問 車両紹介も

公開 : 2018.02.04 00:10

もっとも珍しい「作品」とは

このセンターが手がけてきた中でもっとも珍しい車両は、英国三菱の前社長用モバイル・オフィスに改造されたグランディスMPVだという。

スモークガラスという点を除けば、見た目は他のグランディスと変わらない。だが、中はまったくの別物だ。キャビンの後部は外され、ふたつのリクライニング式キャプテンシートに置き換えられている。

そして、折り畳み式テーブル、豪華なカーペット、テレビも装備されているのだ。ファックス、プリンター、ノートPC用ドッキング・ステーションまで完備している。外注先が取り付けたAV機器以外は、すべてM-SVOによる作業だ。

「後部がかなり重くなり、ふたつのシートがリア・アクスルのすぐ上に配置されていることもあって、前社長は少し乗り心地が硬いと感じたようです。なので、わたしたちはエアサスを取り付けて対応しました」とヒューズは言う。

MPVやピックアップ・トラックの架装、犬小屋付きパトカーの製作など、素晴らしい技術を有するサイレンセスターにあるこのセンターがいつか日の目を見られますように。

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