最高出力と最大トルクの回転数

重要な点。

先述の最大トルクはたったの1900rpmで発揮されるのに対して、ピークパワーは6500rpmまで回す必要がある。これは排気音の質は確かに変わったがパワー・デリバリーはとてもフレキシブルで、回転上昇もスムーズだということを意味している。

ボクスターはギア比が高めに設定されているため、このトルク増強は非常に効果的だ。それでも依然として4000rpm以下でラグが感じられた。

総合的に見て、このクルマは非常に速い。それでいて自分の運転が上手くなったように感じさせ、もっとアクセルを踏み込みたくなるのだ。

必要な装備はGTSに全て標準で備わっており、オーナーが決めることは6速マニュアルか7速PDKかという選択だけと言って良い。

後者を選べば0-100km/hの加速は4.6秒と、0.3秒短縮することができる。一方マニュアルは30kg軽く、官能性も高い。それでいて楽に運転したいときには優秀なレヴ・マッチング機能がある。どちらを選んでも良いだろう。

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