M・ベンツGLC F-セル同乗試乗 メルセデス最新の燃料電池モデル 日本導入も

公開 : 2018.03.26 18:40

GLC F-セルとはどんなクルマ?(2)

新たに開発された燃料電池スタックとともに、GLC F-セルにはふたつのカーボンファイバー製水素タンクが、ひとつはセンタートンネル内に、もうひとつはリアシート下に設置され、700barにまで加圧される。これにより、水素充填に必要な時間は3分以下と、ガソリンやディーゼルモデル同等となっている。4.4kgの水素燃料を積むことで、メルセデスではGLC F-セルの航続距離を最大438kmとしている。

GLC 350e プラグイン・ハイブリッドのよく考えられたセットアップにならって、メルセデスはこのモデルの燃料電池スタックに、トランクスペースのフロアに搭載した13.8kWhの容量をもつリチウムイオン・バッテリーを組み合わせている。このバッテリーによって、GLC F-セルでは、リアバンパーに設けられたソケットから電力グリッドへの接続が可能となり、航続可能距離は48kmプラスの合計483km以上となる。


リアに積まれた電気モーターは、今後発売予定のメルセデス初の専用バッテリーEVモデル、EQ Cと同じものだ。200psのパワーと35.7kg-mのトルクによって、GLC F-セルの0-100km/h加速は6秒以下、最高速度は161km/hで制限されている。

GLC F-セルは、構造の複雑化による重量増を避けるため、リア駆動モデルのみとなるが、リチウムイオン・バッテリーと、関連するパワーエレクトロニクスによって、その車重は他のGLCモデルよりも重い2055kgに達する。

関連テーマ

おすすめ記事

 

メルセデス・ベンツ GLCの人気画像