ミニ・クーパーSコンバーチブル フェイスリフト版に試乗 オープン化でも遜色ない運動性能

公開 : 2018.04.09 10:10  更新 : 2018.04.11 09:37


ATの質感も向上 インテリアの魅力は不変

このボディ剛性と重量増に関しては、走行性能に重きをおくエンスージァストにとって、ハッチバックモデルの方を選択する十分な理由にはなるだろう。しかし、多くのドライバーにとっては、気にする必要はないレベルだと思う。

ファブリック製のルーフは薄地ということもあり、ハードトップのモデルよりも、高速走行時の風切り音が車内へかなり侵入する。正直に言って、ほかのコンバーチブルモデルより、うるさいと感じる。

ターボで過給されるエンジンは、たくましく元気あふれる性格で、クーパーSコンバーチブルを驚くようなスピードで走らせる。スイートスポットは2500から5500rpmのあたり。トップエンドに向けて活気が増すわけではないから、どこかリラックスしたコンバーチブルの雰囲気にはよく似合う。

テスト車両に搭載されていた7速ツインクラッチATは、従来のATと比較すると大幅に良くなった。低速域ではスムーズで洗練された印象があり、スピードを上げればシャープにキビキビと変速をしてくれる。ただ、ステアリングにシフトパドルが備わらない理由は、何なのだろう。

もうひとつ、ミニのストロングポイントは、高級感の漂う室内にある。リアシート周りとラゲッジスペースはお世辞にも広いとは言えないが、フロントシートは充分ゆったりとしている。組み立て品質や素材の質感の面で、このクラスの中で同等のレベルを得ているモデルは数少ないと言えるだろう。

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