フェラーリF355 中古車の購入 故障や維持費は?

公開 : 2018.05.04 18:10

各所に経年劣化も

今日のクイックなデュアルクラッチと比べると少々のろのろして感じるが、当時のものとしては最高だ。当然、マニュアルモデルと比べると6000ポンド(90万円)ほど高いが、F1マチック搭載モデルは希少だ。

同年にはモトロニック2.7エンジン管理システムから5.2へとアップグレードされた。専門家によれば、2.7搭載車は速く、5.2搭載車はスムーズに感じるそうだ。真実がどうであれ、5.2には2.7を超えるプレミアはつかない。

さらに重要なのは、5.2ではバルブガイドがスチール製に変更され、すり減りやすくオイルが漏れ出て着火するおそれのある銅製は使われなくなった。初期のクルマでもバルブガイドを交換してあるかもしれない。

3年でエンジンベルトを交換するのはF355についての世界中の常識だ。ベタベタしたダッシュボードとクラックの入ったエグゾーストマニホールドもだ。

しかし、もうすぐ20年が経とうとするクルマだから、最も心配すべきことはサビである。特にエンジンクレードルに影響する。その次にサスペンションコイルの破損だ。

クラッチがやられることも多い。予防策としては冷間時はダブルクラッチをして、交差点ではギアを入れっぱなしにするのではなく、一度ニュートラルにすることだ。クラッチケーブルは曲がりくねっているが常にテンションが掛かっており、次第に伸びて、最後には切れてしまう。

以前の3万5000ポンド(523万円)からは大幅に上昇したが、最近は状態のいいF355の価格が若干落ち着いている。夏に向けて再び高騰するかもしれないことを考えるといいタイミングなのかもしれない。

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