BTCC熱狂時代 中古で探す、アルファ155/BMW 3シリーズ/ボルボ850 後編

公開 : 2018.04.29 20:10

Zアクスルサスに病み付き E36型

最後に控えしはドイツの雄、BMW。チーム・シュニッツァーが走らせたマシンのベースは、この318iSだ。それ以前はE30型M3で参戦していたが、この世代ではエントリーモデルにスイッチ。635CSiのミニチュア版的なキャラクターで成功を収めたモデルだが、1993年にはヨアキム・ウィンケルホックとスティーブ・ソパーが総合1-2フィニッシュを飾った実力の持ち主でもある。


しかし翌年は、準備不足でシーズンイン。後輪駆動車に課される重量ハンデも災いして、シーズン序盤は順位が低迷し、空力開発で先行したアルファ・ロメオの独走を許してしまう。ところが中盤戦、ルール改定とウエイト削減により状況は一変。突如として戦闘力を回復したBMWは、第12戦以降、10戦で5勝を挙げたのである。

1992年4月に登場したE36型3シリーズは、先代のボクシーなスタイリングに別れを告げ、一気にモダンなルックスへと生まれ変わった。それはアルファやボルボと見比べても、新世代のクルマだと思えて、今でもさほど古さを感じさせない。


チャールズ・テシエラのポーラーシルバーのiSは、同時期のBMWの多くがそうであるように、オドメーターはかなりの数字を示していたが、走りは衰えを知らない。E36型3シリーズはデザインのみならず、品質面の向上も著しかったのだ。
 

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