試乗 テスラ・モデル3 生産/価格は課題 自動運転や乗った印象は?

公開 : 2018.05.21 10:10  更新 : 2018.09.18 18:19

乗り心地は要改善 パフォーマンスは良好

素晴らしい出来栄えのシャシーに反して、その乗り心地はあまり褒められたものではない。2875mmのホイールベースにもかかわらず、モデル3は、モデルSやXよりもボディが小さいために、本物の大容量バッテリーは積むことができず、重量は1730kg(低容量バッテリーを積んだモデルは1610kg)に留まる。さらに、低重心でもあるのに、19インチホイールを履いたモデル3の乗り心地には落ち着きが欠け、大きなギャップを越えた時などは、衝撃が収まるまでに暫く時間がかかるのだ。

もしかしたら、モデル3の装備重量は公表されているよりも重いか、これは同じような乗り心地の、他のEVの重量かも知れない。それでも、1730kgというのは妥当な数値であり、低重心と48対52の前後重量配分(スタンダード・バッテリーの場合、リア側が1%増える)にもかかわらず、なぜこんな乗り心地なのか理解できない。


しかし、このクルマの出来自体は悪くはない。3シリーズのようなコントロール性など期待しなければ良いだけだ。ワインディングロードでのモデル3のハンドリングとグリップは満足できるレベルであり、このクルマはスポールセダンでもなければ、ハンドリングを誇るモデルでもないが、それだけの実力は備えている。

瞬時に立ち上がるトルクと、そのシームレスなパワーデリバリーによって、モデル3は十分に速いクルマともいえる。

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