ヴォグゾールはどうなるのか PSA傘下、今後の展望は 新社長を取材

公開 : 2018.08.26 10:10

月末の自社登録 レンタカーへの大量販売

よくあるヴォグゾール批判としてもうひとつノーマンがあげたのは、毎月末に多くのクルマを自社登録する性向だ。それは全国平均が生産数の15%なのにたいして、21%にのぼる。ノーマンはもはや持ち前といっていい率直さで、価格を下げてでもとにかく市場にクルマを流すためだと認めた。

月末3日間だけ激増する売り上げとならんで販売台数の水増しだとして標的にあがるのが、レンタカー市場への大量販売だ。だがノーマンが「どこもやっていることです」と断言したうえで示した表では、どちらの台数もはっきりと減少傾向にあった。

そして、ウサギを帽子から取りだすかのように決め手として出してきたのは、ヴォグゾールにとってきわめて重要といえる価格決定力だった。

「安売りはしない」という決意のもと、業界標準といえるフォルクスワーゲンとの平均取引価格の差を4%以内にまでつめてきた。このことは、何週間か前に発表されたオペル-ヴォグゾールの黒字回復にも少なからず貢献したし、今後も後押しすると彼は考えている。

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