90年代生まれ、いま手に入れるべきあのクルマ 定番から意外な選択まで その5

公開 : 2018.10.21 07:40

フォルクスワーゲン・コラード

1988年-1995年 価格:6000ポンド(89万円)


ずんぐりとして平たいボディのコラードが今年30周年を迎えたとは信じられないかも知れないが、多くがイメージするとおり、その時代を超越したスタイリングによって、このクルマはどこをとっても90年代を感じさせ、われわれの目にはこれまで以上に所有の喜びを感じさせるモデルに映っている。

このクルマが英国へと上陸した際に積んでいたのは、シャシーを共有する2代目ゴルフGTIから受け継いだ138psを発揮する1.8ℓ16バルブエンジンであり、さらに、いずれ不具合が発生するとはいえ、スーパーチャージャーの破損を防止するには定期的なオイル交換が必要となる160psの1.8ℓエンジンを選ぶこともできた。だが、もっとも人気だったのは2.9ℓV6エンジンを積んだモデルであり、現在でも、205/50サイズのタイヤを履いて11万3000kmを走破した個体でさえ、その購入には1万5000ポンド(223万円)ほどが必要になる。

その狭角V6エンジンは192psという十分な出力を発揮し、5速マニュアルか、あまり人気のない4速オートマティックギアボックスを介してフロントを駆動していた。さらに、シャシーもこのクルマに相応しい仕上がりで、シャープなステアリングを持ち、0-100km/h加速を6.4秒でこなすコラードは、オールドタイマーに特徴的な1240kgという軽量ボディによって、現代最速の前輪駆動モデルと比べてもそれほど大きく劣るわけではない。最高速は235km/hとされていた。

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