アウディ 8億ユーロの罰金を承服 ディーゼル不正問題

公開 : 2018.10.17 20:10

アウディは、ディーゼル不正問題への関与について、8億ユーロの罰金を科せられることが決定しました。同社はこの責任を認め、罰金を支払う意向を示しています。会社に対する捜査はこれで終結しましたが、VWグループ幹部らに対する捜査は今後も続けられます。

アウディへの捜査は終結 残るはVW幹部

アウディはディーゼル排出ガス不正問題に関連し、ドイツ当局から8億ユーロ(1040億円)の罰金を科せられた。

ミュンヘン地方検察はフォルクスワーゲン・グループが製造するV6およびV8のディーゼルエンジンが基準に適合しているかのように偽装した問題で、同グループへの捜査を続けてきた。

検察当局は、アウディがフォルクスワーゲン・グループのEA288およびEA189エンジンを搭載するモデルに排出ガス試験用の不正なソフトウェアが搭載されていることを見逃した点を指摘した。

アウディは、「規則違反についての責任を認め、罰金の支払いに応じる」とする内容の声明を発表。

この8億ユーロ(1040億円)の内訳は、7億9500万ユーロ(1033億円)が「不正に得た利益の没収」、残りの500万ユーロが「規則違反に対する制裁金」であった。フォルクスワーゲン・グループの発表によれば、この罰金は2018年度の収支に大きく影響するという。

6月には、フォルクスワーゲンがドイツ当局からの8億8000万ポンド(1310億円)におよぶ罰金の支払い命令に応じている。

アウディの前CEOルパート・シュタッドラーは、現在ディーゼルゲート問題への関与の疑いで拘留中だ。今回の決定により、アウディに対する捜査は終結したものの、複数の国の当局によるフォルクスワーゲン・グループ幹部らの裁判はいまだ残っている。

おすすめ記事

 

自動車ニュースの人気画像