アストン マーティン・ラピードの中古車は安い? 故障や維持費は 購入ガイド

公開 : 2019.01.05 10:10

高い信頼性を誇るモデル

実際、ラピードはその信頼性に関して非常に高い評価を受けている。話を聞くことができたメンテナンス担当者によれば、ラピードの5.9ℓV12エンジンで不具合など経験したことがなく、「防弾仕様」とまで表現しており、初期のDB9に見られたような突発故障とは無縁だと話している。

スポーツモード付6速オートマティックギアボックスやアダプティブダンパー、そしてもちろん、4枚のドアといったものが標準装備となっている。後席ドアの開口幅が狭いために乗り降りは大変だが、車体中央側にはトランスミッショントンネルを利用した肘置きが、その反対側にはドアに設置されたアームレストが装備され、豪華で快適なバケット形状のシートに乗り込んでしまえば、乗り降りの大変さなど問題ではなくなる。

ステファン・ジョーダンによれば、6フィート2インチ(188cm)の彼と、他に3人の大柄な同僚がラピードに乗り込んで、ドイツで行われた顧客イベントから英国へと戻って来たときも、まるでデージーの花のように元気いっぱいだったという。もちろんセールスマンの言うことには注意が必要だが・・・


後席は標準で折りたたみ可能であり、ラピードを実用的なロードキャリアーにしているが、あまり大きなバッグをいくつも積めるなどと考えてはいけない。2010年に発売されたラピード・リュクスに惹かれたなら、特別装備のアストン製ラゲッジセットが揃っていることを確認したほうが良いだろう。

2012年にはV12エンジンの出力が477psから557psへと引き上げられ、モデル名がラピードSに変更されている。同時にボディの強化とサスペンション改良を受けるとともに、インテリアにも変更がほどこされ、グリルが大型化している。つまり、大げさなサウンドはそのままだが、大幅に進化を遂げたということだ。

2015年には素晴らしい出来のZF製8速タッチトロニックIIIギアボックスと、より高出力なボッシュ製ECUが搭載されるとともに、出力はさらに560psまで引き上げられている。アストン マーティン認定中古車の場合、その価格は7万3000ポンド(1077万円)からとなる。だが、4万ポンド(590万円)以下のプライスタグを掲げた車両の存在が示すとおり、それほどの金額を支払う必要はない。

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