ジャガーFタイプの中古車 高嶺の花もお買い得に 価格と注意点

公開 : 2019.01.02 10:10

4万ポンド(576万円)以下に集中

FタイプではZF製シフトパドルつき8段ATと後輪駆動の組みあわせが標準となる。2015年にはV6モデルに同じZF製6段MTが追加されたが、市場にはほとんど出回っていない。同じ年にV6のSモデルにオプションとして追加された四輪駆動モデルであれば、いまや4万ポンド(576万円)あたりで見つけ出すことができる。

オールアルミ製の強固なシャシーを持つFタイプは、運転してみれば中古車でもガッシリとした印象だ。コンバーチブルの電動ソフトトップは丈夫なキャンバス地に防水素材シンサレートを挟み込んだ構造で遮音性も高く、車内はクーペ並みの静かさだ。それでも、トップの開閉がスムーズに行えるかはチャックが必要となる。

前後ダブルウィッシュボーン式のサスペンションは幅広い調整範囲を持っており、SとRの両モデルに装備されるアダプティブ・ダイナミクスシステムはボディの上下動、ロールとピッチングをアクティブ制御する。もちろんこのシステムの動作チェックも欠かすわけにはいかない。


タイヤに関しては偏摩耗のチェックはもちろん、その種類もFタイプに相応しいものが装着されているか、確認が必要であり、適当なタイヤを履いているようであれば、その他の部分も推して知るべしだろう。

後から追加されたモデル、例えば2015年に発売された稀少なV8のプロジェクト7や、2017年に登場したV8 R AWD、V6 400スポーツと300psの2.0ℓ4気筒エンジンを積んだモデルはまだ高値が続いている。同じ2017年に行われたマイナーチェンジ後のモデルも含め、今回は紹介を割愛させて頂くのでお許し頂きたい。

中古車サイトの価格別リストでは、Fタイプは4万ポンド(576万円)以下に集中している。なかでも3万5000ポンド(504万円)あたりに程度が良く、走行距離の少ないV6モデルが多く存在しており、正規ディーラーの認定中古車もちらほら見つけることができる。まさに、デビューからいままで待った甲斐があったと言える状況だろう。

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