2019年を占う PSAの手腕、オペルの生まれ変わり 期待の新小型車は

公開 : 2019.01.20 17:10  更新 : 2021.03.05 21:42

小型車開発に長けたPSA

不自然なほど短いコルサの開発期間に不安を覚える人もいるかもしれない。PSAは買収時に、ヴォグゾールのこれまでの開発成果をすべて取り消し、それからわずか2年で、いちから新型コルサを開発した。

しかしスモールカー開発に関しては、PSAの右に出るものはほとんどおらず、オペル・ヴォグゾールのマイケル・ロッシェレルは新型コルサについて、「あらゆる面で妥協していません」と述べた。年末までにはこの言葉が真実か確かめることができるだろう。

PSAグループは、倒産寸前だった2012年から一転、2018年には記録的な収益を達成した。この大変革は非常に優れた功績だ。さらに、赤字続きだったオペル・ヴォグゾールをGMから引き取り、ここ20年で最高の業績レベルにまで高めるという。

当然、それほど華々しい復活が遂げられるとは限らない。中国の経済の失速によってDSブランドの成長に翳りが見られ、ヴォグゾールが所有するエレスメア・ポート工場の閉鎖も検討されている。しかし、収支は安定しており、製品開発への投資も安定して行われているほか、2019年にはいくつかの重要なモデルの発表も控えている。

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