ランドローバー・エクスペリエンス・センター 英国6拠点を巡礼 オフロード性能を体感

公開 : 2019.01.20 10:10

LREソリハル

レンジローバー SDV8 ヴォーグSE オート

70年前、いまも拡張を続けるジャガーランドローバーのソリハル工場から最初の1台が生み出されたことで、ランドローバーの歴史が始まったのだ。

いまでは4つの大型モデルを生産しているソリハル工場に隣接したこのセンターでは、フラッグシップモデルのレンジローバーを荒野へと連れ出すことにした。

4.4ℓのSDV8 ヴォーグ SEには、オプションのアラウンドビューカメラとウェイドセンシングが装備され、そのオフロード性能はヘイルウッドで乗ったディスカバリー同等だった。

インストラクターのフィル・サットンはここにある23kmの距離を誇る3つのセクションを紹介してくれた。

アドベンチャーコースとテクニックを磨くためのアサルトコースはコンパクトにまとまっている一方、ランドトラックには未舗装路と工場を拡張する際に出た土砂を使った障害物が設置され、その両方が挑戦しがいのあるコースとなってはいるものの、もっともチャレンジングなのはジャングルゾーンだろう。ランドローバーにとっての「エデンの園」とでも呼ぶべきここで最初の1台が開発され、いまでも新型モデルの開発が行われているのだ。


交通量の多い工場の周回路から直接アクセス可能なジャングルコースは、ここを訪れたひとびとを10分もしないうちにまったくの別世界へと誘う。

いまや工場や住宅、さらには公園などが周囲を取り囲んでいるものの、まるで密閉された熱帯雨林にいるかのように感じさせ、非常に目立つ服を着たカメラマンが緑に紛れて見えなくなるほどその緑は鬱蒼としていた。

天然の湧き水によってぬかるんだ道だったが、レンジローバーはまったく動じることなく上り下りを繰り返し、この滑りやすい地形を前へと進んでいった。

ディスカバリーと同じく、レンジローバーの最大渡河深度は驚異的とも言える900mmに達しており、この深さはほとんど車高の半分が水中に沈んでも大丈夫だということを意味している。

キレイな水が緩やかに流れる、川幅の広いウォーターコースのひとつへとレンジローバーで進入すると、フロントカメラがすぐに水中に没したが、ディフェンダーであれば推進力を失った途端、まるでザルのように水が漏れだすところ、レンジローバーは一旦停車し、ベンチレーション付きのシートに腰掛けたまま、ドアに叩きつける水の音を聞きながら、水面へと降り注ぐ太陽光のなかを鳥が急降下してくるのを眺める余裕さえあった。

素晴らしい瞬間であり、まさにこれこそがLREソリハルに広がる別世界なのだ。

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