ポルシェ・タイカンの魅力【クロプリー英国版編集長コラム/クルマ漬けの毎日から】

公開 : 2026.08.23 07:45

ポルシェ・タイカンに初試乗したのは2022年のこと。以来ずっと、このポルシェ初のフル電動モデルに注目しています。本国版AUTOCAR編集長スティーブ・クロプリーによるコラムです。

中古モデル 極めてお買い得

ポルシェタイカンの販売がスタートしてから6年の歳月が流れたとは、なんだか信じられない。

タイカンに初試乗した時のことは、いまも鮮明に覚えている。それは発売から数年経過した2022年のことで、現行モデルに改良される前であった。

最近このベーシック仕様のタイカンに試乗。2022年の初試乗と同様に好印象。
最近このベーシック仕様のタイカンに試乗。2022年の初試乗と同様に好印象。

それ以来ずっと、私はタイカンのことが気になっている。

2~3年前にタイカンの中古車価格が急落し、さらに興味を持つようになった(タイカンの値下がり幅は、中古EV市場全体よりも大きかったわけではないと、ポルシェは主張している)。

そして、こうした市場の動きに後押しされて、何人かの友人がタイカンを購入した。

タイカンの「ポルシェらしさ」

ところで最近、再びタイカンに試乗した。

後輪駆動のセダン(ほぼベーシック仕様)を数日間借りたところ、以前の記憶と同じように素晴らしいと感じた。

ポルシェ・タイカン(英国仕様)
ポルシェ・タイカン(英国仕様)

航続距離がおよそ400mile(約640km)へと伸びたことで、実用性が大幅に高くなっていることを考えれば、かつてよりもさらに魅力的になったといえる。

タイカンはポルシェ初の純粋EVであり、先駆的な存在であるが、スタイリング、ドライビングポジション、ハードウェアなど、意外にも他のポルシェとの共通点は多い。

それに、ベントレー的な要素(滑らかで上質な走り、優れた乗り心地)も備わっている。また、他のすべてのポルシェと同様に、ベーシックモデルでも十分に速い(イギリス仕様の最高出力320kW[435ps]の場合、0-62mph[0-100km/h]加速は4.8秒)。

もしさまざまなオプションを追加すれば、イギリスで家が一軒買えるほどの大金を投じることも可能であり、これもまたポルシェらしい。

コンフィギュレーターによれば、10万ポンド(約2100万円)未満で常識的な装備のモデルを手に入れることができる。

一方で、4年落ちの中古モデルならば、イギリスではその半値で手に入る。なんとも魅力的な話ではないか。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。
  • 翻訳

    小島薫

    Kaoru Kojima

    ドイツ自動車メーカーの日本法人に在籍し、オーナーズマニュアルの制作を担当。その後フリーランスで翻訳をはじめる。クルマはハッチバックを10台以上乗り継ぎ、現在はクーペを楽しんでいる。趣味はピアノ。

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