WRC新時代 2019年シーズン展望 今年は激動の1年に

公開 : 2019.02.03 08:10  更新 : 2021.03.05 21:42

ミーク最後のビッグチャンス

去年、シトロエンをドライブ中にポルトガルで起こした彼の代名詞とも言えるクラッシュによって、クリス・ミークはその後のシーズンを棒に振っている。

39歳のミークにとって、それは浮き沈みの激しい彼のキャリアの終わりを告げることになるかと思われが、昨シーズンのコンストラクターズタイトルを獲得したトヨタからのオファーで、この北アイルランド出身のドライバーには、その天性のスピードを活かす最後のチャンスが与えられることになった。


チーム代表であり、4度のドライバーズタイトルを獲得しているトミ・マキネンは、奇妙なクラッシュを繰り返していたコリン・マクレーを彷彿とさせるミークに全幅の信頼を置いているようだ。

過去5勝を誇るミークだが、彼の年齢で本当に変わることなどできるのだろうか? それでも、長年苦楽を共にしてきたコ・ドライバーのポール・ネーグルとのコンビを解消するなど、今シーズンへのやる気を見せている。

トリッキーなC3はドライバーに限界を超えたドライビングを求めたが、ヤリスではそんな蛮勇を振るう必要などないからこそ、今シーズンのミークに求められるのは、クラッシュではなくその「乱暴なドライバー」という悪評を拭い去ることだ。

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