使い勝手　★★★★★☆☆☆☆☆

このクルマのインフォテイメントシステムは、まさにタッチパネルに依存しすぎるとどうなるかのいい見本だ。それは8.0インチのディスプレイの下にショートカットボタンが並び、実体スイッチがダッシュボードの下方やセンターコンソールに配置されているにも関わらず。

そうした補助スイッチの存在を考えれば、各機能は容易に操作できると思うだろうが、悲しいかなそうはならない。シトロエンのメニューは一般的に、ボルボのすべてタッチ操作する仕様や、われわれがベンチマークとしているBMWのiドライブに比べて複雑だ。

デジタルラジオやナビゲーション、カスタム設定可能な12インチのデジタルメーターなど、期待するアイテムはすべて備わっているが、システムの反応は遅く、もしもリバースにシフトしてカメラの映像が呼び出されると、前進するまで他の画面は呼び出せない。また、室温のコントロールをメニューのひとつとして画面に配置することはできない。

結局、かろうじて温度調整はできてもそれ以上の操作は諦め、スマートフォンのミラーリングですべてをまかなおうとすることになるだろう。

視界

フロントウインドウ越しの視界は、完璧なまでに良好。箱型のシェイプは、サイドやリアの視認性も適切なものにしてくれる。

燈火類

標準装備はハロゲンライトで、LEDではない。オート機能は備わっている。

ステアリングとペダル

ステアリングホイールとペダルの配置に関しては、特に目立った問題はない。やや左にオフセットしたブレーキペダルも、窮屈さを生むものではない。

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