雪道、どうすれば上手く/楽しく走らせられる? 三菱のSUVで実践 前編

公開 : 2019.03.23 09:50

雪道を、事故を起こさぬように、慎重に走らせる方法は、多くのメディアで紹介されているようです。AUTOCARは、三菱のSUVとともに、上手く/楽しく走る方法を探りました。

もくじ

誤魔化しや俊敏な修正が及ばない
2台の三菱車 特徴は?
路面やコーナーを読んで事前対処

誤魔化しや俊敏な修正が及ばない

自社製品の優位性を体感させるのが試乗会の主目的だろうが、三菱が用意した雪上試乗コースは何と言うべきか、個人的には半ば「遊び場」だったのだ。

エクリプスクロスとアウトランダーPHEVには高低差の少ないワインディング路が用意されていた。高速コーナーはないものの大小のコーナーを取り混ぜ、舗装ドライ路面ならばリズミカルなドライビングが楽しめそうなレイアウトである。

しかし、そこは氷雪上だ。グリップ力任せの強引な機動はできない。つまり誤魔化しや俊敏な修正が及ばない。各輪が踏んでいく路面状態を読み解き、最適な走行ラインと車両挙動を計算した操縦が必要であり、クルマにはその操縦を正確に反映できる性能が求められる。

さらに直線路には大きなうねりがあり、途中にはシケイン様のタイトなクランクを設定。路面状況は圧雪を基本に部分的にアイスバーンが存在し、摩擦係数が大きく変化する。

時間を空けての走行ではその間の試走によって蹴り散らかされた雪が載ったり、氷面の磨き込みが進んだりとバーンコンディションも大きく変化する。コーナーのRに注意していればいいドライ路とは違っている。

「路面を読む」は雪上走行の必須要件であり、醍醐味でもある。

などと軽口を叩けるのはクローズドコースゆえで、公道雪路走行ならばそういったドラテクや注意力のすべてを安全率向上に割かなければならないのだが、安全が確保された占有コース、といってもエスケープゾーンなしでコースサイドは硬そうな雪壁なのでコースアウトすれば即車両破損ではあるが、そこも計算して「楽しい!」なのだ。

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