なぜそんなデザインに? 奇妙なインテリアのモデル 17選 前編

公開 : 2019.05.01 10:50  更新 : 2021.03.05 21:42

ドッカー・デイムラー

第2次世界大戦前後、王室向け車両を製作していたデイムラーは、決して派手なスタイリングで知られた存在ではなかった。

だが、それも会長を務めていたサー・バーナード・ドッカーが、レディ・ドッカーことノラと結婚したことで大きな変化を迎えることとなった。もとはホステスをしていた彼女の影響によって、世間の注目を集めるケバケバしいスタイリングのショウカーが数多く生み出され、そのインテリアはエクステリアを凌ぐ派手さを誇った。

何台かの「ドッカー・デイムラー」が実際に生産されているが、いずれも手織りのシルク製錦織を使ったシートや、金メッキのティーセットなどを備えていた。

さらに、驚かされるのは、ブルー・クローバーと呼ばれたモデルのドアインナーパネルには、積層ベニヤ板の替わりにトカゲ革が使用されていたことであり、それに比べれば、シルバー・フラッシュのクロコダイル革張りダッシュボードなど、控えめなものだった。

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