アンチSUV派に捧ぐ 新車のSUV価格で買える、魅惑の中古車 18選

2019.05.12

変わり種

フォルクスワーゲン・フェートン


大型のエグゼクティブサルーンと言えば、決して不思議な存在ではないが、フェートンの生い立ちは奇妙なものだった。

このクルマが存在しているのは、かつてのフォルクスワーゲン会長、フェルディナンド・ピエヒがゴーサインを出したからであり、それは、初めてポルシェがル・マンで勝利を飾った時と同じく、彼自身がこうしたモデルを欲したからに他ならない。

ピエヒがフォルクスワーゲンのエンジニアたちに命じた難題のひとつが、キャビンの室温を保ったまま、50℃の気温のなか、8時間ものあいだ、299km/hでの走行が可能であるというものだった。

フォルクスワーゲンが、フェートンのようなギャンブルを行うことは2度とないだろう。
見つけた車両:2007年式フェートンV6 TDI、7万2000km、1万ポンド(144万円)

ランチア・テーマ 8.32


フェラーリ製V8をフロントに搭載した、ボクシーなデザインのラグジュアリーサルーンほど奇妙な存在など、それほど多くはないだろう。

フロント駆動のこのクルマでは、当然ながらエンジンは横置きされており、ランチアが8.32を創り出したのは、まるで遊び心からのようだった(8.32という車名は、8つのシリンダーと32ケのバルブを持つエンジンから名付けられたものだ)。

いまでは、このクルマのランニングコストは天文学的なものであり、英国で販売されたのはわずか10台に留まるというのだから、もしオリジナルの英国仕様モデルを見つけ出すことができれば、非常にラッキーだと言えるだろう。

価格は上昇傾向にあり、このクルマを手に入れるには1万ポンド(144万円)ほどが必要となる。

もうひとつの「2度と登場しないモデル」に登録すべき1台だ。
見つけた車両:1987年式テーマ8.32、10万3000km、1万750ポンド(155万円)

ルノー・アヴァンタイム


「時代を先取りした」という意味のアヴァンタイムという名を、モデル名に使用することの問題は、そのクルマが、パイオニアかトレンドセッターと呼ぶべき存在でなければならないということだ。

2001年当時、ルノーはこのクルマが、4つのシートと3枚のドアを備えたMPVスタイルのモデルへと、市場を導くことになると確信していた。

驚くべきことに、アヴァンタイムのコンセプトが市場に受け入れられることはなかったが、自動車メーカーが遊び心を持ち、市場へと大胆なモデルを提案した時代のモデルとして、このクルマに魅力を感じないわけにはいかない。

いまでは代わり映えのしないクロスオーバーばかりの世の中になってしまった。
見つけた車両:2003年式アヴァンタイムV6、16万1000km、4500ポンド(65万円)

 

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