4億円超え 1950年代のフェラーリ/ポルシェ 高額落札の要因「普遍性と稀少性」

公開 : 2019.06.07 11:50  更新 : 2020.12.08 18:48

ヴィラ・エブラのオークションでは、1950年代のレーシング・スポーツカーが特に高値を付けました。最高値はフェラーリ500モンディアル・スパイダーの約4億5100万円。

もくじ

最高値はフェラーリ500モンディアル・スパイダーの約4億5100万円
フィアット8Vクーペ・ザガートは約2億円
高額落札の要因 色褪せないデザインと稀少性

最高値はフェラーリ500モンディアル・スパイダーの約4億5100万円

5月25日にイタリア・コモ湖畔で開催されたヴィラ・エブラのRMサザビーズによるオークションで、1950年代のレースカーが軒並み高値を付けた。

最高額を記録したのは、1954年製フェラーリ500モンディアル・スパイダー。13台が製造されたピニンファリーナ製スパイダーの中でも12番目に製造された車両で、フェラーリ・クラシケによる認定済み。オリジナルのエンジン、ギアボックス、ボディワークを維持している。悪く見えるはずがない。

その落札額は371万7500ユーロ(約4億5100万円)と驚くほどの高値だが、それでも事前に予想されていた425万〜475万ユーロ(5億1500万〜5億7600万円)には届かなかった。

2番目に高値で落札されたのは、稀少な1957年製ポルシェ550Aスパイダー・バイ・ウェンドラーで、338万ユーロ(約4億1000万円)を支払った新たなオーナーの元に行くことになった。こちらも落札予想価格の340万〜380万ユーロ(4億1200万〜4億6100万円)には達しなかった。

総額1979万8085ユーロ(約24億円)を叩き出した今回のオークションでは、以上の2台が突出していた。

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