試乗 メルセデス・ベンツGLC 300d AMGライン インテリア向上 ドイツで評価

公開 : 2019.07.01 10:10  更新 : 2019.07.08 22:40

優れた4輪駆動システムも搭載

ステアリングの操作感は正確で、グリップ力も高い。エアサスペンションのおかげでコンフォートモードであっても、素晴らしいボディコントロールを提供してくれるが、飛ばして走らせるクルマではない。少し力を抜いて、しなやかな乗り心地と目を見張る洗練性を味わうべきモデルだ。コンパクトSUV市場の中で見た場合、GLCは疑うことなく最も良質で、クルマ好きでも楽しめると思う。

スタビリティ・コントロール・システムも新しくなり、オンロードとオンロード向けに、セッティングが施された。意外にも従来までは、単純にスタビリティ・コントロールをオン・オフできるだけだったのだ。

ライバルひしめくコンパクトSUVを評価する機会は多いが、珍しい機会を今回は得ることができた。オフロードで走らせることが許されたのだ。果たしてGLCは、ぬかるんだ条件の悪いテストコースでも、何事もなく走破してのけた。

エアサスペンション搭載車のみに追加される「オフロード+」を選択すれば、車高を50mm持ち上げ、最低地上高を245mmに設定できる。またトラクションコントロールは、サンド、ロック、スノー、マッドの各設定を備え、路面に合わせて最適な駆動力を得ることが可能。標準のサマータイヤながら、電子デバイスの力を借りて、極めて滑りやすそうな急斜面でもスタックする素振りも見せずに登りきった。

エンジニアによれば、新しい4輪駆動システムは非常に優れており、電子制御ではなく、通常のロッキング・デフを用いた方が、ほとんどの場面で走破性が高まると話していたほど。

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