チューニングブランドがコラボ 初試乗 フォルクスワーゲン・ゴルフR M52 360ps 

公開 : 2019.07.15 10:10  更新 : 2019.07.17 21:06

若干の乗り心地悪化と引き換えのコーナリング性能

その点で、車高が下げられているとはいえ、ゴルフR M52も標準モデルの柔軟で乗りやすい脚周りの特徴は残されてはいる。しかし試乗コースとなった使い古されたエセックスの郊外の道では、落ち着きのない乗り心地がクルマの輝きを霞ませることもあった。路面が剥がれたような、鋭く大きな振動が侵入してくる区間に限ってのことだけれど。

コーナリング時のボディコントロールは、そのぶん引き締まっており、クイックなステアリングからはフロントタイヤの感覚がしっかりと伝わってくる。クルマは鋭く進行方向を変え、ドライバーとの一体感も標準のゴルフRから一層高められている。

試乗した日は生憎の雨模様で、パイロットスポーツ・カップ2のタイヤには厳しいコンディションだった。本来の性能を引き出すべく、ハードにプッシュしたかったとこだが、瞬間的にグリップを失う状況もあったほど。しかし、そんな状況においても常に安心感に溢れていたことは高く評価できる。ドライコンディションなら、尋常ではないほど高速で走行できるマシンなはずだ。

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