フォルクスワーゲンTロック・カブリオレ 9秒でルーフオープン WB37mm延長

公開 : 2019.08.14 11:50  更新 : 2019.08.30 19:20

VWのSUV、「Tロック」のカブリオレ仕様が、発表されました。標準ボディと比べて、ホイールベースを37mm延長。後席ドアはありません。

実車公開は、フランクフルトショー

フォルクスワーゲンが、新型コンバーチブル・モデル、Tロック・カブリオレを発表した。

間接的にはゴルフ/ビートルのカブリオレ仕様の後を継ぐモデルとなり、しばらくはフォルクスワーゲンで唯一のドロップトップ車種ということなる。9月のフランクフルト・モーターショーで一般公開され、来年前半に欧州では発売される予定だ。納車は春に始まるだろう。

「実車の一般公開は、9月のフランクフルト・モーターショーで行われる」
「実車の一般公開は、9月のフランクフルト・モーターショーで行われる」

実は、標準モデルのTロックからルーフを切り離しただけではない。カブリオレ仕様のボディ構造は、ほとんど新型と言っていい。ホイールベースを37mm、全長を34mm延長したほか、後席用ドアをなくし、専用のリアデザインを与えた。さらにボディ補強も行い、アンダーボディ、フロントウインドウのフレーム、サイドパネル、クロスメンバー、ドアの構造を強化している。

開発陣は、ハードトップ仕様のTロックと同様に、ユーロNCAPのクラッシュテストで5つ星を取る自信があるという。

ソフトトップの機械的な構造は、従来ラインナップされていたゴルフ・カブリオレのものと近い。パネルの下に格納されるというよりは、トランクの上のむき出しのスペースに収納されるイメージだ。これにより開閉時間が短縮され、センターコンソールに備わるスイッチ、またはキーの操作によって9秒でオープン状態にすることができる。

車速が30km/hに達しないうちは、走行中でも開閉操作が可能だ。

欧州価格の情報

Tロック・カブリオレのルーフはスペース効率性にも優れており、2名が座れる後席には大柄な乗員にも十分なレッグ/ヘッドスペースを確保。荷室は284L有り、形状も悪くない。同社によればドアとルーフに静音対策を施したことによりノイズレベルも抑えているという。

現時点ではガソリン・エンジンを2種類用意している。

「ドアとルーフに静音対策を施し、騒音レベルを抑えている」
「ドアとルーフに静音対策を施し、騒音レベルを抑えている」

1.0L 3気筒エンジン
最高出力:115ps

1.5L 4気筒エンジン
最高出力:150ps

このうち1.0Lは、英国では6速マニュアルのみの設定、1.5Lは7速デュアルクラッチ・オートマティックを組み合わせた。

詳細なスペックはまだ明らかになっていないが、ディーゼル仕様は提供されない見込みだ。欧州価格は来年発表されると思われるが、同社のある幹部は3万ポンド(384万円)以下になると話している。

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