333psの高性能クロスオーバー VW新型『TロックR』マイルドハイブリッドで2027年発売へ プロトタイプ公開

公開 : 2025.11.18 07:25

フォルクスワーゲンは新型『TロックR』を2027年に導入する予定です。ゴルフRと同じ2.0Lガソリンエンジンをマイルドハイブリッド化し、排出ガス規制に対応。Rモデル専用のアグレッシブな内外装を採用します。

足回りなども大幅強化

2代目となるフォルクスワーゲンの新型『TロックR(T-Roc R)』は2027年に登場予定だ。最新のゴルフRと同じ駆動系を採用し、マイルドハイブリッド化される。

このマイルドハイブリッド化は今後のユーロ7排出ガス規制への適合を目指したもので、出力向上(現行は333psと40.8kg-mを発生)を目的としているわけではない。

新型『TロックR』のプロトタイプ
新型『TロックR』のプロトタイプ

エンジンは7速デュアルクラッチ・トランスミッションと、フォルクスワーゲン最新の多板クラッチ式四輪駆動システムと組み合わせられる。

ゴルフRと同様に、オプションとしてアクラポヴィッチによる4本出しのチタン製エグゾースト・システムが用意される。

新型TロックRにおける主な変更点として、現行パサートティグアン、ゴルフにも採用されているMQBエボ・プラットフォームへの移行が挙げられる。

これにより現行モデルより大幅にトレッドが拡大され、横方向のグリップ性能が向上するだろう。高剛性スプリングなど、ゴルフGTIエディション50のコンポーネントも一部使用される見込みだ。

20インチホイールに245mm幅のパフォーマンスタイヤを装着し、従来モデルより30mmワイド化する。

Rモデル専用のデザインを採用

今回、新型TロックRのプロトタイプがカモフラージュを施された状態で公開された。アグレッシブなフロント&リアバンパーなど、専用のデザイン要素が複数採用されることが明らかになっている。

フォルクスワーゲンのエクステリアデザイン責任者、ステファン・ヴァールブルク氏は8月にAUTOCARの取材に対し、本格的なRモデルと、控えめな仕様のRラインを明確に差別化することを目指していると述べた。「Rの顧客は、もう少し過激なものを期待するでしょう」

新型『TロックR』のプロトタイプ
新型『TロックR』のプロトタイプ

インテリアはまだ公開されていないが、フォルクスワーゲンによると、デジタルメーターにR専用グラフィックを採用し、ステアリングホイールやフロントシートなどにもスポーティな要素を加えるという。

新型TロックRは2027年10月に生産を開始する予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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