次期型メルセデスAMG GT 660psのハイブリッド? 四輪駆動の可能性も 2021年予定

公開 : 2019.09.20 16:50

メルセデスAMG GTの次世代モデルに関する情報が入ってきました。4.0L V8ツインターボをフロントに搭載する2シーターというレイアウトに変わりはありませんが、マイルドハイブリッドによるブーストが追加され、四輪駆動も用意される見込みです。

EQブーストの採用でトルクが大幅向上

メルセデスAMGは、次期型GTの開発に力を入れている。2021年に発売が予定されている第2世代のGTは、ハイブリッド・パワートレインを搭載し、それによってパワーもトルクも向上するようだ。

このAMGによる次世代のスーパーカーでは、改良された4.0L V8ガソリン・ツインターボ・エンジンを、新しいマイルドハイブリッドがアシストする見込みだ。また、トランスアクスルは完全にトルク配分が可能な四輪駆動システムを搭載できるように再設計され、上位モデルにはこれが採用されるだろう。どちらも先代を大幅に上回るパフォーマンスを実現するためである。

次期メルセデスAMG GT(AUTOCAR予想レンダリング)
次期メルセデスAMG GT(AUTOCAR予想レンダリング)

ドイツ・アッファルターバッハにあるメルセデスAMG本社の内部関係者によると、次期型GTでは様々なドライブトレインの革新により、最高出力が660ps程度に高められるという。この革新には、メルセデスやAMGの最新モデルで採用が進む「EQブースト」マイルドハイブリッド・システムの電気モーターによる後押しが含まれる。

この48V電源を使ったスターター/オルタネーターの追加は、パワーのみならず大幅なトルクの増大を、改良型V8エンジンにもたらす。最上位モデルであるメルセデスAMG GT Rの後継モデルでは、最大トルクが96.6kg-mにまで向上する可能性がある。

評価の基準としてあげると、現行のAMG製V8で最も強力なコードネーム「M178」型と呼ばれるエンジンは、メルセデスAMG GT63S 4ドアクーペに搭載されており、最高出力639ps、最大トルク91.8kg-mを発生する。一方、現行のGT Rは最高出力585ps、最大トルク71.3kg-mに留まる。

プラグインハイブリッドは採用不可

次期型GTも、クーペとロードスターという2種類のボディスタイルが用意されるだろう。英国では2022年初頭に発売となる見込みだ。顕著なライバルとしては、ポルシェ911アストン マーティンヴァンテージなどの新型車が挙げられる。中でも強敵となるポルシェは、現行の992型がマイナーチェンジを受ける際に、こちらもハイブリッドを採用する予定だ。

しかし、ポルシェが計画しているのは、限られた距離を電気のみで走ることもできるプラグインハイブリッドだ。次期型メルセデスAMG GTは、パッケージングの問題からプラグインハイブリッドの搭載は不可能と思われる。

ポルシェ911
ポルシェ911

ある情報提供者はAUTOCARに次のように語った。「キャビンの後方に75Lの燃料タンクを設置するため、既にパッケージングに関しては制約を受けています。電気である程度の距離を走れるようにするためには、最低でも容量12kWhのバッテリーを積む必要があります。そうなるとスペースの問題に加えて、大幅な重量増も避けられません」

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