パガーニ創立者が語る「V12は2026年まで存続」 EVやSUVの計画も

公開 : 2019.08.27 18:50  更新 : 2019.08.28 19:20

オラチオ・パガーニが今後の計画についてAUTOCARに語りました。ウアイラ後継モデルはメルセデスAMG製V12エンジンを搭載しますが、同じプラットフォームを使ったEVの開発も進行しているようです。

ウアイラ生産終了前に限定モデルを

イタリアで最も派手なハイパーカー・メーカーの創立者、オラチオ・パガーニは電気のみで走るハイパーカーを現在開発していると認めた。しかし、評判高いV12エンジンに当分の間は拘るつもりだという。

オラチオは、顧客に対して「ノー」と言うことが難しいと知っている人だ。彼の会社が最初に発売したハイパーカー、ゾンダは裕福な顧客(その中にはF1ドライバーのルイス・ハミルトンも含まれていた)からの要望を受け、生産終了が数年延期されることになった。

ウアイラ・BCロードスター
ウアイラ・BCロードスター

現在、パガーニではウアイラの最終モデルであるBCロードスターの生産を間もなく終える予定になっているが、オラチオ自身はその計画が変動する可能性を認めている。

「最後に生産される車両の予定は決まっています」と、彼はAUTOCARに語った。「しかし、わたしは何人かのコレクターからウアイラのワンオフ・モデルまたは限定モデルが欲しいという声を耳にしています。というわけで、おそらく生産終了はもう少し先に延びるでしょう」

次期モデルはV12とEV

パガーニは現在も年産40台ほどに留まるため、そのクルマは非常に稀少性が高い。それでも収益を上げ、オラチオは常に長期的な視野で計画を立てている。オラチオによれば、ウアイラの後継モデルは開発が順調に進んでいるという。C10という社内コードネームで呼ばれるその新型車は、2022年の発表が予定されている。

「次のモデルも思想は同じです。伝統的な内燃エンジンを搭載することになるでしょう。次世代のメルセデスAMG製V12ツインターボです」と、彼は言う。「メルセデスとは既に密接な関係を築いています。新しいV12エンジンは2026年まで認証を得ることができるでしょう」

ゾンダ・チンクエ
ゾンダ・チンクエ

パガーニは、従来のハイパーカーと主なアーキテクチャを共有するEVの開発にも取り組んでいる。「C10はこれまでどおりV12を搭載します。しかし、同時に完全な電気自動車にもなるでしょう」と、彼は語った。「まったく同じプラットフォームを使うわけではありません。EV用に改変を加えたものになります」

パガーニの変わりつつある顧客基盤には電動化が不可欠であると、オラチオは言う。環境規制にも対応しなければならない。「創立当社の主な顧客は、欧州の自動車コレクターで、年齢層は50代からそれより上でした」と、彼は語った。「現在、顧客の平均年齢は著しく下がっており、今では多くの若いお客様がいらっしゃいます。アジア太平洋地域や米国のシリコンバレーに住む方々です」

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