ポルシェ・タイカン EVのベンチマークを塗り替える

公開 : 2019.09.12 16:50  更新 : 2021.02.10 17:27

さらなるグレードや派生モデルの追加も

しかしながら、タイカンの性能を手に入れるためにはかなりの金額が必要だ。英国におけるタイカン・ターボの価格は11万5858ポンド(約1540万円)から、タイカン・ターボSは13万8826ポンド(約1850万円)からとなっている。ちなみにテスラモデルSは、航続距離610kmのロングレンジ・モデルで8万1550ポンド(約1090万円)。590kmのパフォーマンス・モデルは9万6150ポンド(約1280万円)だ。

ポルシェはタイカンのバッテリー性能に、8年間で70%以下に低下することはないとの保証を付けている。車両自体の保証は通常どおり3年間だ。

タイカン・クロスツーリスモのテスト車両
タイカン・クロスツーリスモのテスト車両

ポルシェによれば、タイカンには既に3万を超える予約が入っているという。工場の生産能力は2万台だが、「柔軟に」対応できるとルッツ・メシュケ副社長は語っている。しかしながら、納車まで1年ほど待つことになる場合もあるだろうと、メシュケは付け加えた。

ポルシェは数ヶ月以内に、より安価で低出力なバージョンの投入も予定している。パワーは抑えられるが、航続距離はターボやターボSと比べて短くなるわけではないと、ポルシェのオリバー・ブルーム社長は語っている。同社長は、タイカンも911の戦略に倣い、遅れてさらにパワフルなバージョンが追加される可能性も示唆している。

ブルームは「このPPEプラットフォームには、大きな可能性がある」と語っている。その一例として、来年後半に発表が予定されているタイカン・クロスツーリスモの名前を挙げた。「可能性の1つであるクロスツーリスモは、より広い荷室スペースとオフロード性能を備えたクルマになります。わたしは既にオフロードで試乗しました。タイカンをサーキットで走らせるのと同じくらい興奮しました」

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