【AMGといえば4ドアサルーン】メルセデスAMG A35 サルーンに試乗 2.0Lで306ps

公開 : 2019.12.25 09:50

高性能4ドアサルーンはメルセデスAMGの昔からの定番商品。ハッチバックから派生したAクラスの4輪駆動サルーンの場合、その仕上りは本物のAMGといえるのでしょうか。英国で評価しました。

メルセデスAMGなら4ドアサルーン

text:Richard Lane(リチャード・レーン)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
クルマの成り立ちはシンプル。新しいAクラスをベースにしたホットハッチ、メルセデスAMG A35の、4ドアサルーン版だ。

今となってはSUVやハッチバック、独自の2シーター・スーパーカーまで手掛けるAMGだが、以前はAMGといえば高性能な4ドアサルーンだった。メルセデスAMG A35 サルーンには少し違う興奮がある。

メルセデスAMG A35 4マティック・サルーン
メルセデスAMG A35 4マティック・サルーン

W124型の300EをベースにしたAMGハンマーなどは、今となってはオークションで6桁ポンド(1400万円)以上の値が付いている。今でもアッファルターバッハで開発される最高のモデルといえば、V8エンジンを搭載した4ドアサルーンだ。

メルセデスAMG A35 サルーンの英国価格は3万5580ポンド(498万円)で、その他のモデルと比べれば安価。現行のC63と比較してもかなりお手頃な設定にはなっている。

A35には大排気量のV8エンジンや、AMG独自のユニットがフロントに押し込まれているわけではない。もしAMG製ユニットがご希望なら、5万2000ポンド(728万円)のCLA 45 Sを選ぶという方法がある。M139ユニットの最高出力は420ps。これまでの量産4気筒エンジンの中で最強だ。

今回のA35 サルーンに搭載されるエンジンは、ハッチバックのA35と同じもの。基本的にはA250に採用されているM260と呼ばれる2.0Lターボユニットから、306psを引き出している。特別感は薄いかもしれないが、価格を考えれば十分に強力い。

衝撃を受けるほど活発なエンジン

306psはメルセデス製の7速デュアルクラッチATを介して、4輪へと伝えられる。フロントのデフは通常のもの。リアには電子制御されるマルチディスク・クラッチが採用されている。

サルーンの方がハッチバックより全長は130mmほど長い。そのぶん車重も15kg増え、1570kgとなっている。ボディデザインはハッチバックよりエレガントさを感じさせるうえに、荷室容量より広い420Lを確保している。

メルセデスAMG A35 4マティック・サルーン
メルセデスAMG A35 4マティック・サルーン

A35サルーンには、ハッチバックと異なり目立ったウイングはない。大きなリアディフューザーが付いているが、試乗車のボディカラーは黒色だったからボディに馴染んで見える。AMGラインよりは迫力はあるけれど、AMGモデルのルックスとしては控え目な方。

それでも加速は容赦ない。控え目な排気量を過給するユニットながら、スロットルレスポンスは鋭い。現代のクルマらしく、最もアグレッシブなドライブモードを選択しないと306psを引き出しきれないが、2.0Lユニットは髪の毛が逆立つような鮮烈な加速力を生み出す。

モニターに描かれるレブカウンターの赤い針は鋭く回転し、エグゾーストからは豊かなノイズが放たれる。70mmほどのアクセルペダルのストロークで生まれる、2速か3速での3500rpm前後のパワー感は特に凄い。もしフォルクスワーゲン・ゴルフRに慣れている人なら、衝撃を受けるかもしれない。

反面、トランスミッションにはちょっとヤキモキする。低速域では充分よく変速してくれるが、レッドライン付近でのシフトアップは冴えない。ハード的には回転数を問わずクイックでスムーズに変速する能力を持っているはずなのだが。

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