【「R」はゴルフのためだけにあらず】VWトゥアレグR登場 PHEV採用 カイエン共通パワートレイン

公開 : 2020.02.25 11:42  更新 : 2021.07.27 14:54

Eモード、140km/hまでは電力で走行可能

ハイブリッド・パワートレインには、いくつかのモードがある。

Eモードを選ぶと、140km/hまでは電力で走行するという。140km/hを超えるとV6エンジンが目覚める。また、フルスロットル状態にすると同じことが起こる。

Eモードを選ぶと、140km/hまでは電力で走行するという。140km/hを超えるとV6エンジンが目覚める。
Eモードを選ぶと、140km/hまでは電力で走行するという。140km/hを超えるとV6エンジンが目覚める。

バッテリー残量が少なくなってくると、息を吹き返すのに回生ブレーキが一役買う。

トゥアレグRは3.5tまでは牽引することができ、オフロード性能も、ないがしろにされていない。いっぽうで、ゴルフRやTロックRのようにレース・モードが存在しないのはポイントと言えるかもしれない。

なお、トルセン4WDトランスミッションそのものにもオン/オフロードのドライビングモードが備わる。

通常の走行では、エンジントルクの80%が前に、70%が後ろに最大で送り込まれる。

また、レギュラーモデルのトゥアレグ同様に、「オフロード・パッケージ」が選べる。これにはアンダーボディの保護パーツのほか、砂利や泥、砂の上を走るためのモードが備わる。

サスペンション、標準モデルから変更なし

エアスプリング/可変ダンパーは、標準のトゥアレグのものをそのまま流用している。

「特別に変えたほうがいいとは思わなかったのです」(ジョスト・キャピト)

標準モデルのフォルクスワーゲン・トゥアレグ。
標準モデルのフォルクスワーゲン・トゥアレグ。

「標準のトゥアレグのセッティングに不満はなく、日常の使い勝手をキープしたいという思いからも、あえて変更しませんでした」

「『すべてをこなせる』というのが、トゥアレグRの存在意義ではないでしょうか」

なお、大きなバッテリーがリアアクスルの上に鎮座することで、48Vのアクティブ・アンチロールバーや四輪操舵システムをトゥアレグRに組み合わせることは叶わなかった。

これについてジョスト・キャピトは「次回のフェイスリフト時には組み合わせられるかもしれない」とコメントしている。

またトゥアレグRには「トラベル・アシスト」と名付けられる、アダプティブ・クルーズ・コントロールが備わる。これは最新のバージョンで、249km/hまでは操舵/加速/減速をおこなってくれるというもの。最新版は、これまでよりも24km/h、速度域が高まっている。

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