【「R」はゴルフのためだけにあらず】VWトゥアレグR登場 PHEV採用 カイエン共通パワートレイン

公開 : 2020.02.25 11:42  更新 : 2021.07.27 14:54

フォルクスワーゲンは「トゥアレグR」を公開。プラグインハイブリッドです。外観はRモデルの文法どおり控えめ。2.9L V6ターボ+モーターはポルシェ・カイエンと共通です。アシのセッティングに変更なし。

VW、トゥアレグにも「R」バッジ付与

text:James Disdale(ジェームズ・ディスディル)
translation:Taro Ueno(上野太朗)

フォルクスワーゲンは、最新フラッグシップに「R」のバッジをつけた。

「トゥアレグR」は、プラグインハイブリッドを採用。電力だけで48kmの走行も可能だという。

フォルクスワーゲン・トゥアレグR
フォルクスワーゲン・トゥアレグR

ほかのスペック詳細は明らかになっておらず、0-100km/h=5秒前後、最高速度は250km/hで制限がかかるとのこと。

発表された個体は「ラピス・ブルー」の外装で、「R」バッジが各所に貼られる。R専用ボディキットは控えめな印象。グロスブラックのインサートが特徴。

アロイホイールは20インチが標準で、22インチのオプションが用意される。

インテリア「R」のロゴがレザーシートのヘッドレストに刺繍される。ダッシュボード/センターコンソール/ドアパネルにはピアノブラックの加飾。

2020年後半に販売予定で価格は明らかになっていない。

「トゥアレグは電動化推進において完璧」

AUTOCARは、今回の公式公開に先駆けて、クルマを披露してもらう機会を得た。

その際、フォルクスワーゲンの「R」部門を率いるジョスト・キャピトにインタビューできた。

AUTOCAR英国編集部員とフォルクスワーゲンの「R」部門を率いるジョスト・キャピト。
AUTOCAR英国編集部員とフォルクスワーゲンの「R」部門を率いるジョスト・キャピト。

「トゥアレグは、電動化を進めるうえでパーフェクトな存在でした」(ジョスト・キャピト)

「トゥアレグRは、快適でクルーザーであるとともにスポーティーです。いや『かなり』スポーティだと思います」

「マニアックな層のためのクルマでありながら、アクティブな生活を好む人々も視野にあります」

V型6気筒2.9Lターボ+モーターは流用

ガソリンと電気のセットアップは、ポルシェカイエン/パナメーラと共通だ。

V型6気筒2.9Lターボは340psを発揮。エンジンと8速ティプトロニックATの間に挟まる電気モーターは136psを生みだす。

ガソリンと電気のセットアップは、ポルシェ・カイエン/パナメーラと共通。合計出力は463psに達し、最大トルク52.6kg-mとなる。
ガソリンと電気のセットアップは、ポルシェ・カイエン/パナメーラと共通。合計出力は463psに達し、最大トルク52.6kg-mとなる。

14.1kWhのバッテリーは荷室フロア下に敷かれる。合計出力は463psに達し、最大トルク52.6kg-mとなる。

「パワートレインをオリジナルで開発したかった、というのが本音です」(ジョスト・キャピト)

「しかしトゥアレグRは大量に売れるプロダクトではないんですね。したがって、フォルクスワーゲン・グループのなかから適したパワートレインを探しました」

「自分たちでゼロから開発できない場合、同じグループから探すことができる。これは価格をいたずらに上げずに済むともいえます」

「これこそわたしが『R』部門で働くうえで好きな部分ですね。ドライビングを買いやすい価格で楽しむ『人々』のためのクルマを作っています」

関連テーマ

おすすめ記事