【VWの技術者トップに聞く】新型ゴルフGTIとGTE、ホットハッチ どれくらい重要なのか Q&A

2020.02.28

サマリー

フォルクスワーゲンにとって、ゴルフGTIがどれだけ重要なモデルなのか、熱く話してくれたマティアス・ラーベ。新しいゴルフGTEや、ホットハッチの今後の見通しについても聞き出すことができました。

もくじ

ホットハッチのキーパーソン
ドライバーズカーとしての8代目ゴルフGTI
今後も内燃エンジンのホットハッチは続く

ホットハッチのキーパーソン

text:James Attwood(ジェームス・アトウッド)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

  
フォルクスワーゲンの最高技術責任者として、マティアス・ラーベが就任した。セアト社で研究開発を8年間率いてきた彼は、フォルクスワーゲン・グループ内でのホットハッチ開発について充分理解しているはず。

フォルクスワーゲンにラーベが戻ってきたのは、2019年。新型ゴルフの開発が終わりに近づく中で、技術開発チームをまとめてきた。ゴルフの継続的な開発と、派生するホットハッチ・バージョンの重要なキーパーソンだといっていい。

8代目フォルクスワーゲン・ゴルフGTI
8代目フォルクスワーゲン・ゴルフGTI

AUTOCARでは、新しいゴルフGTIの開発に関してと、今後のホットハッチに対する考え方をラーベにインタビューした。

ドライバーズカーとしての8代目ゴルフGTI

――ゴルフGTIが本当のドライバーズカーであることの重要性は?

「まず、(ゴルフGTIの)ファンにクルマをお届けすることが重要です。率直にお話すると、4代目ゴルフは、GTIというトリムグレードのようなクルマでした。そこで、フォルクスワーゲンは本物のGTIに戻そうと考えたのです」

8代目フォルクスワーゲン・ゴルフGTI
8代目フォルクスワーゲン・ゴルフGTI

「ゴルフGTIは、鼓動を速めるような、特別なクルマであるべきです。新しいゴルフGTIも好きになれると、お約束できます」

――ゴルフGTIにハイブリッドを採用しなかった理由は?

「わたしは、マイルド・ハイブリッドのゴルフ1.5TSIが好きです。低回転域の太いトルクを感じられますが、車重が増えてしまいます。2.0TSIなら、それ以上のトルクは必要ありません。高性能なクルマの場合、(マイルド・ハイブリッドは)効果を得にくいと思います」

「今後、燃費向上のためにマイルド・ハイブリッドの採用数は増えます。しかし、スポーティーな側に立てば、改良を受けた内燃エンジンが求められます。あるいは、プラグイン・ハイブリッドか、純EVという可能性もあるでしょう」

今後も内燃エンジンのホットハッチは続く

――ゴルフGTEの最高出力を向上させる理由は?

「フォルクスワーゲン・ゴルフGTEを、もっとゴルフGTIのように感じさせることが大切です。8代目ゴルフGTEでは、ハンドリングはだいぶGTIに近づきました。加速や減速のフィーリングは似ているといっても良いでしょう」

8代目フォルクスワーゲン・ゴルフGTE
8代目フォルクスワーゲン・ゴルフGTE

「ゴルフGTEにはとても滑らかな電動パワートレインが搭載されています。ドライビング性能、ハンドリングや機敏性などは、新しい次元に届いたと感じています」

「わたしはゴルフGTIのファンの1人ですが、新しい8代目ゴルフGTEは初めて、ドライバーがGTIに並ぶ選択肢だと見ることができるクルマになりました。今後、GTIからGTEへの動きがあると考えています」

――ホットハッチの将来性をどう考えていますか?

「電動化技術の採用で、コンパクトなスポーティカーの可能性は広がっていきます。フォルクスワーゲンは、EVモデル・ファミリーのID.を発表しました。そこにはスポーティなクルマも含まれますが、従来(の内燃エンジン・モデル)とは異なります」

「わたしは、プラグイン・ハイブリッド・モデルと並行するかたちで、内燃エンジン・モデルもしばらく存続すると信じています。ホットハッチの存在は、まだこれからも続くことになります」

 

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