【アウディ・クワトロ40周年】選りすぐりの5台を乗り比べ 歴代最高のクワトロとは? 後編

公開 : 2020.04.19 08:50

アウディ・クワトロ誕生40周年を記念して、これまで登場したなかから選りすぐりの5台を集めました。生まれた時代背景やキャラクターも異なる5台ですが、それぞれが優れたモデルであることに変わりはありません。

もくじ

高性能ドライビングマシン
明らかな変化
もっとも偉大なクワトロ
各車のスペック
番外編1:さらに特別なクワトロ
番外編2:セカンドアルバムは難しい

高性能ドライビングマシン

そして、今回の5台のなかで例外的な存在と言えるのがR8だ。

アウディ初の本格スーパーカーとして唯一ミッドエンジンレイアウトを採用し、クローズドボディとしては唯一の2シーターモデルでもある。

新型RS6アバントが発揮するパワーは、40年前に登場した初代クワトロの3倍となる599psに達している。
新型RS6アバントが発揮するパワーは、40年前に登場した初代クワトロの3倍となる599psに達している。

スタイリングとキャビンデザイン、そしてその組立品質のすべてが伝統的なアウディでありながら、R8のドライビングフィールはアウディのモデルとは思えない。

甘美なエンジンと正確なマニュアルギアボックス、さらには優れたシャシーバランスを備えたこの初期型V8モデルのすべてが、ポルシェ911やアストン マーティン・ヴァンテージといった同時代のモデルに匹敵する高性能なドライビングマシンだと感じさせる。

より新しいR8にはパワーで劣るかも知れないが、それでもあっと言う間に241km/hまで到達してみせるこのクルマには公道では十分な速さも備わっている。

なによりも他の俊足アウディとは異なり、このクルマには実際に味わうことの出来る優れたバランスが備わっているのだ。

完全にアンダーステアとは無縁であり、ほとんど無限のトラクションを感じさせながら、嬉々としてノーズをコーナーのアペックスへと向けつつリアを激しく振り出すことも出来る。

さらには決してオーバーパワーだと感じさせることもなく、パワーとグリップの最適なバランスによって、思い通りにリアをスライドさせることが出来るという、偉大なドライバーズカーに必須の能力を備えている。

明らかな変化

だからこそ、最新のRS6アバントに興味が湧くのだ。

そして、このクルマが興味深い存在だと言うのは、599psのパワーと0-100km/h加速3.6秒という速さだけがその理由ではない。

RS6はこれまでのアウディ製俊足エステートよりもはるかに優れたコーナリング性能を見せる。
RS6はこれまでのアウディ製俊足エステートよりもはるかに優れたコーナリング性能を見せる。

なによりも注目すべきは、ついにアウディがこうしたモデルに対して、これまでとはやや異なるアプローチをとり始めたという明らかな変化だ。

もちろん、RS6アバントにも驚異的なパワーと狂暴なスタイリングというアウディ製俊足エステートの特徴が与えられているが、そうした点以上にこのクルマで注目すべきはその中味かも知れない。

より自然なフィールで機敏さを感じさせ(間違いなく四輪操舵システムのお陰だ)、直線での驚くべき速さ(現在短縮されているブランティングソープの直線路でも軽々と290km/hに到達してみせた)だけでなく、RS6は外周路でも楽しむことが出来る。

もちろん、依然史上最高のハンドリングを備えた俊足エステートとは言えないが、これまでステアリングを握ったことのあるどのアウディ製大型エステートよりも、見事なハンドリングとシャープなターンイン、そしてより優れたフロントグリップを感じさせてくれた。

この「クワトロ」という言葉がアウディにもたらしたものの大きさは計り知れない。

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