【35秒に1台製造】SUVのティグアン 2019年に1番売れたVWに PHEV、欧州投入へ

公開 : 2020.04.21 12:26  更新 : 2021.07.27 14:54

2019年に世界で1番売れた「フォルクスワーゲン」が発表されました。SUVモデルの「ティグアン」です。初代の登場からこれまでに600万台を生産。世界では、ロング・ホイールベース仕様が人気です。

2019年 91万台を製造

ドイツのウォルフスブルグにある本社工場。モスクワ南西のカルーガ工場。中国の上海、メキシコのプエブラ。

フォルクスワーゲンのSUV「ティグアン」は現在、世界の4つの工場で製造されているが、その累計生産台数が600万台の大台に乗った。2019年だけでも91万926台に達する。

現行型ティグアンの日本仕様。
現行型ティグアンの日本仕様。

これにより、フォルクスワーゲン・ブランド、さらにはVWグループのベストセラーモデルに成長したことが発表された。

4つの工場で生産されるペースを計算すると、平均して35秒に1台の割合でラインオフされていることになる。

現行型となる2代目ティグアンは、モジュラートランスバースツールキット(MQB)をベースに開発。2016年4月に市場投入され、拡大されたホイールベースによる広い室内空間が好評となった。

ロング・ホイールベース化で波に

2017年には、ホイールベースを110mm延長し、7名乗車ができるティグアンXLが世界各地でラインナップに追加。

その登場により生産台数がさらに増加し、現在では、すべてのティグアンの55%がロング・ホイールベース仕様となっている。米国仕様は、全車両がロング・ホイールベースだ。

中国仕様のPHEV、VWティグアンL GTE。
中国仕様のPHEV、VWティグアンL GTE。

欧州をはじめとする多くの国において、ロング・ホイールベース・モデルは、「ティグアン・オールスペース」という名称で発売。中国では「ティグアンL」を名乗り、その人気のためプラグイン・ハイブリッド車が追加されている。

通常のホイールベース(NWB)仕様は、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オセアニアの各市場向けに、ドイツのウォルフスブルグで製造。

モスクワ南西の170kmに位置するカルーガ工場では、ロシアおよび近隣の中央アジア諸国向けに、NWBモデルを生産。上海では、中国市場向けにロングホイールベース(LWB)の「ティグアンL」を作っている。メキシコのプエブラでは、南北アメリカ、ヨーロッパ諸国、アフリカ、アジア、オセアニア向けに、ティグアンのLWBバージョンの製造を担当している。

なおフォルクスワーゲンは、「ティグアンのサクセスストーリーの次の扉を開く準備をしています。2020年には、大幅なデザインおよびテクニカルアップデートが施される予定です。そのハイライトの1つは、ヨーロッパ向けのプラグインハイブリッドドライブ(PHEV)を備えた新しいバリエーションの追加です。カウントダウンはすでに始まっています」と、発表している。

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