【北米仕様に試乗、といえるのか?】トヨタ GRスープラ グランツーリスモで試乗

2020.06.03

サマリー

英国ではロックダウンが続いています。そんな中で英国編集部の1人は、型落ちのプレイステーションへ最新のトヨタ・スープラをダウンロードし、自宅でテストドライブをしました。現行モデルとの変化は、感じ取れたのでしょうか。

もくじ

387psへとパワーアップするGRスープラ
グランツーリスモ・スポーツで比較試乗
コントロール性に優れる2021年モデル
乗り心地やステア・フィールは分からない
番外編:ドライブ・シミュレーターのリアル
トヨタ GRスープラ(2021年北米仕様/グランツーリスモ・スポーツ)のスペック

387psへとパワーアップするGRスープラ

text:Matt Prior(マット・プライヤー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
今回試乗したトヨタ GRスープラの室内は、筆者の記憶以上に広かった。ドライビングポジションの頭上、180cmくらい上にルーフがある。

日本のスポーツカーにしては珍しいほど、ウッドが多用された、質感の柔らかいインテリア。おっと、ここは自宅のリビングルームの一角だった。

トヨタ GRスープラ(2021年北米仕様/グランツーリスモ・スポーツ)
トヨタ GRスープラ(2021年北米仕様/グランツーリスモ・スポーツ)

冗談はさておき、今回試乗したのは2021年モデルの北米向けトヨタ GRスープラ。まもなく彼の地では販売がスタートする。先代よりパワーアップも果たしている。

欧州仕様は北米仕様とは違う。排出規制が異なるためだ。直列6気筒ターボエンジンの最高出力は339psから387psへと増強されるが、英国も含めて、欧州へはこのスペックで導入されないだろう。

改良を受けたサスペンションのポイントは、どこにあるのだろうか。そもそも従来から、欧州と北米とではシャシーの設定も違う。

北米仕様となる2021年モデルのスープラでは、ストラットブレースが装備され、バンプストップも新しくなる。ダンパーのチューニングも見直され、パワーステアリングやアダプティブダンパー、スタビリティコントロール、電子制御デフの設定にも手が入った。

すべては操縦性を引き上げ、よりハードコアなスポーツカーに仕上げるため。ソフトなグランドツアラーから距離を置こうとしている。

グランツーリスモ・スポーツで比較試乗

どれだけ良くなったのか、レポートできればと思うのだが、あいにく最新のトヨタ GRスープラは英国にまだ上陸していない。もし到着していても、ロックダウン中で試乗には出かけられない。それでも気になる。

そこで筆者は、自宅のリビングルームにソニーのゲーム機、プレイステーションと、ステアリングホイールやペダル類を模したコントローラーを並べた。プレイするのは、グランツーリスモ・スポーツ。

トヨタ GRスープラ(2021年北米仕様/グランツーリスモ・スポーツ)
トヨタ GRスープラ(2021年北米仕様/グランツーリスモ・スポーツ)

このゲームなら、現行のスープラと2021年モデルの北米仕様スープラとを、両方ダウンロードできる。レポートするのに充分な試乗は、できるのだろうか。

ご存知の読者も多いと思うが、ドライビング・シミュレーター自体は、すでに自動車開発で広く用いられている。本物に近い物理的な挙動を実現し、開発車両の迅速な評価と改良を可能にしている。

今回筆者は、現行のスープラと新しい北米仕様スープラとを、同じコースで交互に比較することにした。ゲームのメニューからセットアップ画面へ進むと、グランツーリスモでは、新しいスープラの車高が3mm低く設定されている。

サスペンションのジオメトリーや、ダンパーのレートなどは変更されていない様子。実際には異なっているはずだ。リミテッド・スリップデフの設定は、よりアグレッシブな数値が与えられている。

 
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