フォルクスワーゲン・クロスUp!

公開 : 2013.09.27 19:00  更新 : 2017.05.29 18:58

■どんなクルマ?

フォルクスワーゲン・クロスUp!は、クロス・ポロ、クロス・ゴルフ、クロス・トゥーラン、そして先日導入されたクロス・キャディに続くフォルクスワーゲン5番めのハイ・ライディング・モデルだ。

5ドア・ハッチバックをベースに、強化されたバンバー、ルーフレール、ユニークなシル・プレート、ボディ・サイド・カバー、16インチ・ホイールなど頑丈で逞しい装備が施されている。もちろん、本物のオフローダーではなく、小型SUVを模したシティ・ベースのクロスオーバー・モデルだ。

その車高が15mm上がり、更にシート高も上がっていることもあって、パーキング・スペースに収める時の見晴らしも楽だし、何よりも前方視界がぐっと良くなっている。

外観からすぐにそれがクロスUp!であることがわかる一方、インテリアはスタンダードなUp!と大きは変化はない。僅かに模様の入ったクロスが使われていることぐらいが異なるところだ。

フロント・シートには充分な余裕があるが、その反面、リア・シートはレッグ・ルームが不足している。また、リア・ウインドーはフロント・ウインドーのように開かず、前方に取り付けられたヒンジで開くタイプだ。ブート・スペースは日常の買い物には充分なもので251ℓが確保され、リア・シートを折りたためば959ℓのスペースが現れる。

■どんな感じ?

ラウンチ時に用意されるエンジンは1種類。他のUp!にも搭載されている1.0ℓのシーケンシャル・インジェクション・ユニットだ。後ほど天然ガス・ユニットやEVモデルが追加されることになろう。

コンパクトな3気筒ユニットは、74bhpを6200rpmで発生する。必ずしもパワフルなエンジンでもなく、低回転のレスポンスにも欠けるもの。それでも0-100km/h加速は14.2秒のパフォーマンスを持つ。3000rpm以上回せばトルクが出てきて、オープンロードでは充分に許容範囲の加速を示してくれる。このエントリー・レベルのフォルクスワーゲンのパワーユニットの、単調なエンジン・サウンドも悪くはない。

トランスミッションは通常の5速マニュアルが標準で、マーケットによってはオートメーテド・クラッチ・バージョンも用意される。社内生産となるこのマニュアル・トランスミッションは操作自体は軽いが、速いシフトワークは苦手だ。ちなみに、マニュアル・モデルの燃費は21.3km/ℓ、CO2排出量は109g/kmという値である。

確かに車高は高いが、4WDモデルが準備されることはない。クロスUp!は標準的なFWDのみのモデル展開だ。その代わりといっては何だが、そのボディ・ウエイトは1000kgを切る。

気持ち良いほどダイレクトで軽いステアリングは、Up!に優れたイージー・ドライブ性とハンドリングをもたらしてくれる。但し、その高められた車高による乗り心地は、からなずしもUp!にプラスではない。タウンスピードにおいて、路面の凹凸を乗り越える際には垂直方向のショックが感じられた。しかし、それも速度が上がるに連れ良くなり、2級国道などを走るスピードであればスムーズな乗り心地となった。

■「買い」か?

画期的なモデルではない。しかしクロスUp!は好感のもてるクルマだ。低速での機敏さと、ハイ・ギアードな設定による良い燃費は、シティカーとして魅力的だ。しかし、前年ながら英国では販売されないとのことだ。

(グレック・ケーブル)

フォルクスワーゲン・クロスUp!

価格 £11,751(186万円)
最高速度 167km/h
0-96km/h加速 14.2秒
燃費 21.3km/ℓ
CO2排出量 109g/km
乾燥重量 –kg
エンジン 直列3気筒999cc
最高出力 74bhp/6200rpm
最大トルク 9.6kg-m /3000rpm
ギアボックス 5速マニュアル

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