【異変が…】クラシック・フェラーリ、大幅に値下がり コロナ禍の影響か? オンライン・オークション分析

2020.07.24

サマリー

フェラーリの相場に異変が…。値上がりを続けてきた跳ね馬。2.4億円予想だった275GTBアロイが、海外オンライン・オークションで大台割れ。80年代から競売を分析してきた上野和秀さんが解説します。

もくじ

フェラーリの名車 相場に変化
275GTBアロイ 2億円の大台割れ
値崩れ、10年前の落札額も
今後の動向 注目はモントレーのオンライン

フェラーリの名車 相場に変化

text:Kazuhide Ueno(上野和秀)
photo:RM Sotheby’s

コレクターズカー・オークションで盤石の存在といえるクラシック・フェラーリは、幾度の投機的バブル崩壊を乗り越えて値上がりを続け、特別な存在であり続けてきた。

しかし、そのフェラーリに異変が生じている。

1966年のフェラーリ275GTBアロイ。予想落札額は、邦貨で約2.1~2.4億円だったが……。
1966年のフェラーリ275GTBアロイ。予想落札額は、邦貨で約2.1~2.4億円だったが……。    RM Sotheby’s

7月14日から22日にかけてオンラインで開かれた「RMサザビーズ・オープンロード・ヨーロピアン・サマー・オークション」には、110台の車両と1隻のボート、13点のパーツ、24点のメモラビリアが用意された。

再び猛威を振るいつつある新型コロナウイルスの影響で経済の先行きが不安定ということもあり、オークションを終えてみれば入札は低調だった。

また、最低落札額が設定されていない出品車が多かったこともあり、全体的にお値頃な額で終えていたのが特徴である。

しかし、最も驚かされたのは、クラシック・フェラーリが大きく値下がりしたことだ。

275GTBアロイ 2億円の大台割れ

ヨーロピアン・サマー・オークションの結果を見ると、クラシック・フェラーリが大きく値を下げている。

なかでも注目したいのが、275GTBロングノーズの中で高い人気を誇る、アロイ(アルミ)ボディ仕様の落札額だった。

これまで2億円超えで落札されていたフェラーリ275GTBアロイは、1億7732万円という結果に。
これまで2億円超えで落札されていたフェラーリ275GTBアロイは、1億7732万円という結果に。    RM Sotheby’s

275GTBアロイは、これまで2億円超えで落札されてきた。

それが今回は、事前に発表されていた170~190万ユーロ(2.1~2.4億円)の予想落札額を下回る、143万ユーロ(1億7732万円)で終えてしまったのである。

ライブの本物のオークション会場にある入札の応酬と場の雰囲気がないために、伸び悩んだこともあろう。

出品車両 どんな個体?

この275GTBはスイスのリショズ・コレクションの放出車で、細かなへこみや傷こそあるが大きな弱点はなく、最近では少数派となった使い込んだ普通のコンディションを保つ。

近年のクラシック・フェラーリはどれもコンクール・レベルにレストアされたものが主流になってしまい、走るオーナーにとってはこうした個体が逆に貴重な存在といえる。

今回の落札額は、車両のコンディションを勘案しても予想外といえる安さだった。

 

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