6.2L V8のHVで四駆! シボレー・コルベット E-レイ(1)  ミドシップの電動化ハードを概説

公開 : 2025.10.14 19:05

総合643psのV8ハイブリッドを得たE-レイ 後ろはプッシュロッドのV8エンジン、前は162psのモーターが担当 心踊るレスポンスとサウンド 後輪駆動の純粋さが残る操縦性 UK編集部が試乗

総合643psのミドシップ・ハイブリッド

C8世代のコルベットが、ミドシップになったことはご存知の通り。さらにE-レイは、歴代初のハイブリッドで、四輪駆動でもある。

英国で販売される最新のコルベットは、3種類。今回試乗したE-レイは、若干スリムなボディをまとうベーシックなスティングレイと、サーキット志向でワイドボディをまとうZ06の中間に位置する。右ハンドルを選択できるのがうれしい。

シボレー・コルベット E-レイ(英国仕様)
シボレー・コルベット E-レイ(英国仕様)

既にフェラーリランボルギーニマクラーレンポルシェなど、主要なスポーツカー・ブランドは電動化技術を積極的に採用している。シボレーの判断も、納得できる。

システム総合の最高出力は643ps。英国でのお値段は、15万3440ポンド(約3038万円)なり。果たして、アメリカの象徴的モデルは、どう進化したのだろう。

後ろはプッシュロッドのV8 前は162psのモーター

E-レイのハイブリッドは、比較的シンプル。エンジンは、スティングレイと同じプッシュロッドのV型8気筒「LT2」で、8速デュアルクラッチATを介し後輪が駆動される。

フロントには、162psと17.2kg-mを発揮する、小さな駆動用モーターを搭載。1.9kWhのバッテリーはセンタートンネル内に実装され、前輪が独立して駆動される。ただし、走行中のCO2排出量はさほど減らず、289g/kmとのこと。

シボレー・コルベット E-レイ(英国仕様)
シボレー・コルベット E-レイ(英国仕様)

車重はスティングレイより252kg重く、1907kg。Z06と同じワイドなボディや、太いタイヤもそこには加担している。リアタイヤの幅は、ランボルギーニ・レヴエルトと同じ345もある。フロント側は、ドライブシャフトの追加でバネ下重量も増えている。

サスペンションは前後ともダブルウイッシュボーンで、磁気粘性流体を用いたダンパーと、コイルスプリングが支える。リーフスプリングは、過去のものとなった。

驚くほど向上したインテリアの質感

インテリアは、スティングレイとほぼ同じ。英国仕様の場合、アップデートを受けた北米仕様のセンターコンソールとデザインが異なり、追加のモニターも選択できないが。

内装の質感は高く、ソフトなレザーはピンと張られ、オプションのカーボンファイバー製トリムが全体を引き締める。古いコルベットの車内を記憶している人が見たら、仕立ての良さに驚くかもしれない。

シボレー・コルベット E-レイ(英国仕様)
シボレー・コルベット E-レイ(英国仕様)

ダッシュボードの中央には、ワイドなタッチモニター。その下側には、高級感を漂わせるドライブモードのセレクターがある。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

シボレー・コルベット E-レイの前後関係

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