中国でのフラッグシップ・モデル、シトロエンDS5 LSを発表

公開 : 2013.12.20 21:00  更新 : 2021.03.05 21:44

シトロエンは中国市場向けのフラッグシップ・モデルとなるDS5 LSを発表した。来年4月から発売される予定のモデルで、後にはアジア市場向けモデルに発展する可能性はあるが、当初は中国市場のみに向けたモデルとなる。

DS5 LSは全長4.7mのラグジュアリー・サルーンで、DS5同様C4から派生したプラットフォームを持つ。生産は香港近くの深圳工場で生産が行われる。

シトロエンは、このDS5 LSは、中国市場ではアウディA3フォルクスワーゲンの中国専用モデル、サジターのライバルになると目している。

中国ではDSは通常のシトロエンとは異なったブランド展開をしており、現在DS3、DS4、DS5は、中国の40都市にある50のDSストアで販売されている。もちろんこのDS5 LSもそれに加わることになる。ちなみに、シトロエンが中国市場で強さを見せるには、シトロエンのタクシーが中国で莫大な数を誇っていることとも関係していると思われる。

DS5 LSのエクステリアは、1955年に発表された初代DSからインスピレーションを受けた、DSブランドを象徴する “DSウイングス”のノーズが特徴だ。

Cセクターでは最も長い2.71mのホイールベースのお陰で、その室内は非常に広いという。インテリアは、豪華な本物の素材、例えば金属、ウッド、セミ・アリニン・レザーなどで構成される。トリム・レベルはエントリー・レベルの1から最もラグジュアリーな4までの4段階。トップ・モデルの4は、セミ・アリニン・レザーがふんだんに使用される。このセミ・アリニン・レザーはダッシュボードにはすべてのグレードで使用されるという。

機材は、デノンのハイファイ・ステレオ・オーディオ・システム&サウンド・プロセッサー、中国の悪名高き大気汚染に対応するためのイオン化装置、マッサージ・フロント・シート、”エアライン・スタイル”のヘッドレスト、29度のリクライニング機構を持つリア・シートなどがオプションとして用意される。また、キーレス・エントリー、ブラインド・スポット・モニター、タッチスクリーン・モニターとDVDプレイヤーなども装備される。

エンジンは3種類が用意される。136bhpのノーマル・アスピレーションのVTiと、160bhpおよび200bhp版が用意されるツイン・スクルール・ターボのTHPだ。VTiはマニュアル・トランスミッション、THPは6速オートマティックが組み合わせられる。

2014年にはシトロエンはワイルド・ルビー・コンセプトをベースとしたSUVも発売する予定。更に、2015年にはヌーメロ9コンセプトをベースとした更にラグジュアリーなサルーンを登場させる計画でいる。シトロエンは2015年には200,000台のDSモデルを中国で販売する予定だ。

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