洗練された車内と高速道路でのマナー

今回の試乗車に搭載されていたトランスミッションは、7速AT。ストロークの長い6速MTより、ナバラには適していると思う。気にする人は少ないかもしれないが、0-100km/h加速は11.2秒となっている。

ナバラでコブのような凸凹を通過すると、ステアリングホイールには不自然な振動が伝わり、路面が荒れてくると乗り心地はやや落ち着きを失う。だが、ダブルキャブのピックアップとしては悪くない。

インテリアの雰囲気は洗練されている印象だし、高速道路を走らせた時のマナーもいい。日産ナバラの特徴は変わらない。

欧州ではライバルも複数台存在する。フォード・レンジャーの方が、ナバラと比べれば若干操縦性には優れる。マイナーチェンジを受けたトヨタ・ハイラックスも魅力的な選択肢になる。しかし日産ナバラの秀でたパッケージングは、2021年でも充分な訴求力を備えているといえるだろう。

ちなみに日産によれば、ナバラは2020年12月からタイで販売を始め、その他の市場でも順次販売予定だとしている。日本への導入も、期待してしまう。

日産ナバラ Nガード・ダブルキャブ（英国仕様）のスペック

価格：3万7250ポンド（521万円）
全長：5330mm
全幅：1850mm
全高：1840mm
最高速度：183km/h
0-100km/h加速：11.2秒
燃費：14.3km/L
CO2排出量：184g/km
車両重量：2135kg
パワートレイン：直列4気筒2298ccツイン・ターボチャージャー
使用燃料：軽油
最高出力：189ps/3750rpm
最大トルク：45.8kg-m/1500-2500rpm
ギアボックス：7速オートマティック

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