【最上級SUV「LQ」?】レクサス、ティザー画像公開 その正体を探る

公開 : 2021.02.07 05:45  更新 : 2021.02.07 11:02

EVはない?

「フラッグシップ・クロスオーバーレクサスLF-1リミットレス』は、レクサスの次世代デザインの可能性を示し、自動運転技術を搭載するコンセプトカーだ」とも表現している。
 
パワートレインについては、プラグインハイブリッド(PHEV)、電気自動車(EV)、燃料電池車(FCV)を想定しているとしていた。

以上をまとめてみると、LQ(想定)の内外装は、LF-1に準じる可能性が高い。事実、今回公表されたティザー画像と、LF-1のリアビューはリアコンビライトの位置やフェンダー形状がよく似ている。

レクサスLS(オール・レクサス試乗会)
レクサスLS(オール・レクサス試乗会)

車体とパワートレインについては、2020年12月に富士スピードウェイを起点におこなわれた報道陣向けのオール・レクサス公道試乗会での体験を振り返ると、LSとの共通性がベースという可能性が高い。

そうなると、パワートレインは、LS同様でV6 3.5LハイブリッドとV6 3.5Lツインターボとなってしまうが、LF-1で表明しているように、また、このご時世では、プラグインハイブリッド(PHEV)が欲しいところだ。

2019年東京モーターショーで、レクサス電動化戦略「レクサス・エレクトリファイド」を公表しており、最上級クロスオーバーのLQ(想定)で、PHEVは必然だと思う。

EVについては、欧州トヨタが2020年12月に公表した、EV専用プラットフォーム「e-TNGA」の採用が優先されると思われ、LQのEV(想定)は難しいと思うのだが……。

高度なレベル2に?

レクサスEVでは、現行の車体を使ったUX 300eがあり、筆者は同車を2020年中盤にトヨタ東富士研究所内テストコースをハイペースで試走している。

その際の開発者との意見交換をベースに考えると、LQ(想定)をあえてEV化する可能性はあまり高くないと思う。

レクサスLX
レクサスLX    レクサス

では、FCVはどうか?

レクサス・インターナショナルの前プレジデント・澤良宏氏は、LF-1登場後のさまざまな機会で筆者に対し「レクサスにおいて、FCVの量産モデルは必然であり想定済み」と答えている。

また、新型ミライではFCVユニットの横展開(トヨタ用語での「ヨコテン」)を強調しており、LQ FCV(想定)の登場を期待したい。

そのほか、前述したLF-1発表時リリースで触れている、自動運転技術についてだが、この点については、2021年1月29日に、トヨタのIT先進開発を担うウーブン・プラネット・グループのオンライン会見のなかで、グループCTO(チーフ・テクニカル・オフィサー)の鯉渕健氏が「年内に、(自動運転関連技術を使った高度運転支援システムの)チームメイト・アドバンスドドライブ搭載車を量産する」と明言している。

運転の主体をクルマのシステムが担うレベル3自動運転については、さらなる検証が必要としており、年内発売は高度なレベル2となり、これをLQ(想定)に採用する可能性があると思う。

はたして、ティザーSUVはLQか?

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