【ハイパフォーマンス技術を導入?】SRT、ステランティスに吸収 「閉鎖」報道は否定

公開 : 2021.02.17 18:05

パフォーマンスブランドのSRTがステランティスに統合されました。技術は各モデルに反映されるとのこと。

SRTヴァイパー生みの親

text:Joe Holding(ジョー・ホールディング)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

パフォーマンスブランドであるSRT(ストリート・アンド・レーシング・テクノロジー)は、PSAグループとFCAの合併により、ステランティスに吸収された。

SRTに所属するエンジニアは全員雇用が維持されており、今後もパフォーマンスモデルの開発を続けることになる。ステランティスは、これは32年間運営されてきた同部門の閉鎖には当たらないと主張している。

SRTヴァイパー
SRTヴァイパー

ステランティスは声明で次のように述べている。

「SRTパフォーマンス・エンジニアリング・チームのコア要素はすべて、当社のグローバル・エンジニアリング・チームに統合されました」

「SRTおよびパフォーマンス重視のモデルが、最高の品質基準と期待に応え続けることを保証するという双方向のメリットがあり、同時に、モータースポーツなどから得られた重要な教訓を同社のラインナップに反映させることができます」

「こうしたモデルは20年近くにわたってファンを喜ばせてきました。ステランティスは、ダッジ/SRTブランドの次世代モデルや、SRTの技術を搭載したジープやラムの販売および開発を続けていきます」

ステランティスは世界第4位の自動車メーカーで、アルファロメオ、シトロエン、ダッジ、フィアット、ジープ、マセラティプジョーヴォグゾールの7ブランドを擁している。

PSAとFCAの合併は 1月初旬に確定し、PSAの株主の99.85%が合併を承認した。同社は規模の経済性を高めることで、32億ポンド(4648億円)のコスト削減を見込んでいる。

SRTは1989年にチーム・ヴァイパーとして誕生し、ヴァイパーをコンセプトカーから市販車へと進化させた。その後、チーム・プロウラーと合併してスペシャル・ビークル・エンジニアリング(SVE)となり、2002年にはパフォーマンス・ビークル・オペレーションズ(PVO)に改称された。SRTへ発展したのは2004年のことだ。

関連テーマ

おすすめ記事