【完売御礼】パガーニ・ウアイラ・ロードスターBC、日本上陸 3.9億円で40台限定

公開 : 2021.02.26 21:25  更新 : 2021.10.11 09:41

パガーニ・ウアイラ・ロードスターBCが日本初上陸。生産枠は40台のみで、すでに完売。パガーニが理想を追い求めた究極の1台は必見です。

ウアイラ・ロードスターBCとは

text&photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)

クルマ好きにとって聖地といえる、イタリア・モデナに本拠を構えるパガーニ・アウトモビリ。創業者のオラチオ・パガーニにより、芸術性とテクノロジーを融合させた独創的なハイパーカーが送り出されてきた。

新たにパガーニ・アウトモビリの輸入元となったスカイ・グループの手により、最新作となるウアイラ・ロードスターBCが日本初上陸、アジア圏での初披露が行われた。

パガーニ・ウアイラ・ロードスターBC
パガーニ・ウアイラ・ロードスターBC    上野和秀

このウアイラ・ロードスターBCは、ウアイラ・シリーズの最新作であるとともに、クーペBCの単なるロードスター版ではなく、最高出力を高めて802psに。

軽量化も推し進められ、車重は1250kgという最強仕様となっている。

その発表は2019年7月に行われ、同年8月のペブルビーチ・コンクール・デレガンスでワールドローンチ。

40台限定生産で、価格は308万5000ユーロ(約3億9488万円)。世界中から大きな注目を集め、すでに完売となっている。

スタイリングは、クーペBCを基本に、タルガトップのロードスターへと変更。クーペの特徴だったガルウイング式のドアは、一般的な横開き式に変えられている。

フロントの大型ロア・スポイラーや大型のリア・ウイングは受け継がれ、公道で許される地上高を確保しながら、280km/hで500kgのダウンフォースを得ることを目標に設計。

フロント部分で効果的なダウンフォースを発生させ、リアで流気を排出することで常にダウンフォースを車体の中心に保つ。リアウイングは公道走行時でも効果を発揮するという。

エンジンはAMG製V12 内装は?

インテリアは過去のモータースポーツやグランツーリズモといった伝統に敬意を表し、現在、未来を融合させた官能的な仕上がりに。

アナログ表示のメーターやシートデザインによりクラシカルな雰囲気を漂わす。

パガーニ・ウアイラ・ロードスターBCの内装
パガーニ・ウアイラ・ロードスターBCの内装    上野和秀

搭載されるエンジンは、AMG製M158型6L V12ツインターボ。最高出力はクーペBCに比べて高めた802ps/5900rpmを発揮。

最大トルクは107.1kg-mを2000-5600rpmと幅広い回転域で発生する。

組み合わされるギアボックスは、レーシングマシンでおなじみのXトラック製7速シーケンシャル・タイプを、重量マスを車両中心寄りにするため横置きで搭載。

AMTのクラッチのユニットは、トリプル・ディスクと電子制御ディファレンシャル、レーシングスタイルの3ウェイ・カップリング・システムで構成。一般的なデュアルクラッチ式に比べ35%もの軽量化を果たした。

カーボンファイバーとカーボンチタンを基本としたモノコックは、従来のモデルに比べねじり剛性が12%、曲げ剛性は20%高められ、運転時の動的レスポンスを向上。

サスペンションは前後ともレーシングマシンと同様のアームによるダブルウィッシュボーン式で、プッシュロッド式のダンパーを備える。

ボッシュ社が開発した電子システムによってサスペンションが制御され、ダイブ、スクワット、ロールを抑制するだけでなく、車両のコントロール性と安全性をより高めたという。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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