【歴代最高の能力と楽しさ】フォルクスワーゲン・ゴルフRへ試乗 EA888型は320psに 前編

公開 : 2021.03.26 08:25

オプションでドリフト・モードも付けられる

彼は、新しいゴルフRは四輪操舵もドリフト・モードも備えないと語っていた。実際のところ、情報は半分だけ正しかった。確かにルノーメガーヌR.S.のようにリアタイヤの向きを変えて、機敏さを高めることはできない。

でも、このゴルフRは可変式のドライブトレインを備えている。ドリフト・モードは、英国では2000ポンド(30万円)のオプションとなる、Rパフォーマンス・パッケージの1つ。リアタイヤ主導のハンドリングに設定できる。

フォルクスワーゲン・ゴルフR(英国仕様)
フォルクスワーゲン・ゴルフR(英国仕様)

スペシャル・モードも用意された。ダンパーと4モーションと呼ばれる四輪駆動システムを、ニュルブルクリンクのタイムアタックにフォルクスワーゲンが用いた設定に合わせられる。本気で攻めれば、難関コースを先代のRより17秒速く周回できるという。

今回の試乗車にも、Rパフォーマンス・パッケージが装備されていた。加えて英国では3100ポンド(47万円)のアクラポビッチ社製チタン・エグゾーストと、785ポンド(12万円)のDCCアダプティブ・タンパーで武装されている。

駆動系統は最新のRで注目すべき新技術。7代目ゴルフのRと差別化できる大きなポイントで、Rパフォーマンス・トルクベクタリングと呼ばれるものだ。

駆動トルクを前後のタイヤ間だけでなく、リア側に振られた分を、左右のリアタイヤ間で任意に分配することができる。アイデアとしては、メルセデスAMG A 45が搭載するものと同様といえる。

この続きは後編にて。

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